対馬の旅 1.声の奉納
去る6月23日、午後2時31分。
長崎県の対馬にある和多都美(わたづみ)神社にて、
詩人・朗唱家の天童大人氏の「聲ノ奉納」20周年に参加してきました。
海の中に立つ鳥居が、引き潮で地上に現れるのを待って、「聲の奉納」が始まりました。
約230メートル離れた本宮の奥、豊玉姫の墳碑をめがけて、声を放つのです。
天童氏の荘厳ともいえる太く、力強い声に圧倒されながら、自分の番がくるまでドキドキしながら待ちました。
70歳の詩人、有働薫氏が自作詩を読まれたあと、
私は、「うん、あー、えー、いー、おー、うーん」と大発声で、声を撃ち込みました。前衛武道、新体道の形のひとつ、“天真五相”です。
山に自分の声が響いているのが伝わり、山からも響きが返ってきて、
そのうちに、鳥居の後ろに広がる海のさざ波の音がチロチロチロチロ、ルルルル・・・と
海が奏でる音楽のように聴こえ始め、自然の音、山、砂、風などすべての存在が
私の体とひとつになったようでした。
恥ずかしがらないで、思いっきりやってよかった。
天気予報は大雨だったので、豪雨の中、「聲の奉納」を行うことを覚悟して行ったのですが、
対馬は太陽が燦々と降りそそぐ、いいお天気で、気持ちのいい空気の中、行うことができました。
天童氏は都内のギャラリーで、「詩人が自作詩を読む」というプロデュースをもう300回も続けている方なのですが、
「詩を読む」ことをうっかり「朗読」などと言うと、「宇宙に向かって声を放つと言え!」と叱られます。
でも、まさにそのとおり、この宇宙、大自然に向かって声を放った、すばらしい時間でした。
24日付の長崎新聞に紹介されたのですよ。ホームページの動画ニュースに少し映っています。ちょっと恥ずかしい。
もっと、声も体も鍛えなくちゃ・・・と思います。
写真上左は満ちているときの和多都美神社、一の鳥居と二の鳥居。上右は、光が降りそそぐ、鳥居。
下の写真は、「聲の奉納」を行う天童大人氏。
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