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2009年7月27日 (月)

エリザベート皇妃と古代ケルト

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宝塚、観に行きました。

月組・男役トップスターの瀬奈じゅんさんのミュージカル『エリザベート』。

エリザベートを演じたのは、凪七瑠海(なぎなるうみ)さん。

19世紀末、その美しさはヨーロッパ随一といわれた、オーストリア=ハンガリー帝国皇后

瀬奈さんが演じたトートは黄泉の国の帝王。凛々しくて、かっこよくて、クールな視線が素敵でした。

エリザベートといえば、ウィーン。

私とエリザベートとの出会いは、友人に誘われ突然旅立った、ウィーンでした。

ハプスブルク家の居城、シェーンブルン宮殿、ベルベデーレ宮殿、ウィーン王宮・・・。光り輝くようなウィーンの美しさを今でも忘れることができません。

本場のミュージカルも見ました。熱狂的なファンたちが集う劇場で、トート役の男性が出てくるたびに、声援が飛んだのを思い出します。

音楽の都、ウィーンでも、ミュージカルとなると、女性たちの黄色い声が飛び交うのを不思議な気持ちで聞きました。クラシックの殿堂、学友会館やウィーン国立オペラ座では、みなさん静かに聴いてましたから。

そして、なによりも、私にとって、エリザベートが特別なのは、彼女が、“古代ケルト文化”に興味をもっていたからなのです。

古代ケルトの遺産が、世界で初めて発見されたのは、1846年。

ザルツブルクから約2時間のところにある湖畔の街、ハルシュタットの塩山で、古代ケルト人の墓が発掘されました。

1863年までに980の墓と、数多くの副葬品が出土したのです。

そして、1856年。エリザベート皇后は、皇帝フランツ・ヨーゼフとともに第507号墓発掘に立ち会ったといわれています。

発見されたのは、剣や青銅製のワイン壺、陶器などもありましたが、なによりも輝いていたのは、王族が身につけていたとされる装身具。

渦巻文様が連なるブローチ、黄金の首環(トルク)など、現在でも使えそうな美しいジュエリーの数々は、エリザベートの美意識を刺激するものだったに違いありません。

私にとってのエリザベートを思い浮かべながら、宝塚の舞台を観ました。

彼女が生きていた時代が目の前でよみがえる・・・夢のような時間を過ごしたのでした。

Rimg3447_09722_2 ●宝塚月組公演 ミュージカル『エリザベート』

710日(金)~89日(日)東京宝塚劇場

心ふるえる瀬奈さんの視線。皇帝フランツ・ヨーゼフの息子、皇太子役の青樹泉さんもとてもかっこよかったです。Rimg3453_09722_2

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