古代ケルト ドルイドの薬草哲学
さる10月25日、日本メディカルハーブ協会の研究発表会に参加してきました。
表題は『古代ケルト ドルイドの薬草哲学』。
発表者は私を含めて4人。ほかには、「ハーブウォーターとハーブティの抗菌と抗酸化活性性の比較」「メディカルハーブの運用に漢方的健康観の応用を」「民間療法としてのショウガの効用」など、興味深いテーマで発表なさいました。
私がメインテーマとしたドルイドとは、ケルト社会で最も権威があるとされた聖職者のことです。ドルイドたちは、政治、経済、天候、法律など、あらゆることを樹木にたずね、社会を動かす神託としていました。彼らは薬草の知識にも長け、医師であり、薬草学者であり、預言者でした。
彼らが用いた薬草や薬木は、薬としての効果だけではなく、“シンボル”としての意味をもっていたことが特徴です。たとえば、サンザシ(ホーソン)は愛を結ぶ樹木、オリーブは光の精霊が宿る樹木。ボダイジュ(リンデン)は魂の治癒のシンボル、ニワトコ(エルダーフラワー)は復讐と威厳のシンボル、イチジクは受胎のシンボル・・・・・・。
現在、メディカルハーブにとしても重宝されている、ホーソン(サンザシ)、エルダーフラワー(西洋ニワトコ)、オリーブについて、現在の薬効と古代ケルトの魔術としての力がリンクしていることを話しました。
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コメント
はじめてコメントさせていただきます。
私は過去世でドルイド・シャーマンとの
繋がりが深かったようです。
私は、未だによく「ドルイド」について
よく解っていません。
「ドルイド・シャーマン」についての本を
読む事を勧められましたが、良い文献が
見つかりません。
貴女の事を知り、本当に有難く思いました。
感謝致します。
投稿: まもり | 2012年3月27日 (火) 16時50分