昨日、出会った樹木~光る竹~
青白く光る竹と出会いました。
この春、土から生まれ出たばかりの若き竹。
中心で、ひときわ真っ直ぐに天を伸ばす一本の根元は、筍の姿をまだ残していました。
東京郊外、叔父の家の竹藪にて。
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青白く光る竹と出会いました。
この春、土から生まれ出たばかりの若き竹。
中心で、ひときわ真っ直ぐに天を伸ばす一本の根元は、筍の姿をまだ残していました。
東京郊外、叔父の家の竹藪にて。
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東京で、初めて会いました。リコの花・・・。
淡い紫色をした小さな花。細い細い茎。すーっととがった葉っぱ。繊細で美しい、野の花を私はとても愛していました。
5月になると、私の田舎ではこの花が道ばたや野原や川原、屋根の上(!)など、あちこちに咲きほこります。
子供のとき、家のとなりが空き地だった頃には、広い敷地一面をおおうように花が咲いていました。飼っていたウサギを野原にはなすと、おいしそうに食べていたなあ。
あんまり可愛いので、私が勝手に名前をつけました―リコの花。
幼い私が考えた名前です。でも、本当の名前は「野の花図鑑」を何冊見ても、全然見つけられませんでした。何年も、何年も。
でも、やっと探し出しました。
本当の名前はマツバウンラン。ゴマノハグサ科。
松葉のような細い葉っぱを持っていて、蘭の花に似ているから、その名前がついたそうです。
思ったよりもずっと華やかな名前でびっくり。
思いがけない再会と、名前の発見。嬉しい一日になりました。
でももうすぐ、花は終わりでしょう。
リコの花の季節が終わる頃、梅雨が始まります。
☆出会った場所:恵比寿・アメリカ橋
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この間から、トチノキが追いかけてきています。
今日もまた! ここは御茶ノ水駅聖橋口をちょっと歩いたところの小道。
アカバナトチノキが紅色の花を樹冠いっぱいに咲かせてました。
すくっと上を向いて咲きほこるトチノキの花は凛としていて素敵です。
トチノキの樹木―マロニエと呼んだほうがわかりやすいでしょうか。東京都薬用植物園で初めて会いましたが、トチノキは薬の樹木でもあるんですよね。血管を強くする成分や新陳代謝をうながす成分が入っていることがわかっています。
ネイティブ・アメリカンは薬としても、焼き菓子やスープなど食料としても重宝していたそうです。
ヨーロッパではトチノキの実を発酵させて、ブランデーを作っていたとか。
そういえば、あの有名なケーキ屋さん「トシ・ヨロイズカ」に、“マロニエ”という名前のついた焼き菓子が売っていたっけ。トチノキの実が入っているのかな。今度、食べてみようっと。
それにしても、都会にはあちこちに大きな樹木が立っているのですよね。
明日はどんな“花咲く樹木”と出会えるかしら。
時には、上を見上げて、並木道の緑を見つめてみてはいかがでしょうか。
※薬木になるのは西洋トチノキ(Aesculus hippocatnum)です。
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ケシの花。
東京薬用植物園で、今、満開です。
真っ赤なケシ、白いケシ、朱色のケシ。
もしも家で育てていたら、つかまっちゃう、ご禁制のお花です。
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土曜日の再会の続き。飯田橋のバー「メイジュ」を出た後、神楽坂にあるワインバー「コルク」にも顔を出しました。
マスターのTakemotoさんがとてもあたたかい人なんです。一人でお店をやっていらして、おしゃべりしていると、心がほ~っとしてきます。一冊目の本を出したばかりの頃、知り合って、時々、Takemotoさんとの会話を楽しんでいたのに、最近はご無沙汰していいました。一年ぶりくらいの再会でしょうか。
その夜、ちょっぴり贅沢なワインをいただきました。
ロマネ・コンティ社のロマネ・サン・ヴィヴァン。2002年もの。めったに味わえない高級ワインをご相伴。
口に含んでいると、ブドウの実というよりも、幹のような味が・・・。樹木の香りが強く、若々しい味が広がりました。幹をなめたようなというか、樹皮の感触がしたと思うと、ブドウ畑が広がる風景が浮かんできました。空の下、枝を張り、蔓を伸ばし、ゴツゴツとした幹の感触も。
一杯のワインが、遠い国のブドウの樹木と出会わせてくれたように思えました。
しばらく経つと、香りは幹から果実へと変わっていきました。こっくりとした果実の味が体中に広がっていきました。
“ブドウを育てられる人は幸福な人”。西欧では、友人の妻や恋人を誉めるのに「ブドウのように、素晴らしく優しい女性」とたとえていたくらい、ブドウは男女の幸せの象徴でもあるのです。
「コルク」が心地いいのは一枚板でつくられたカウンターゆえかもしれません。
樹木が自然に近い形のままでカウンターになっています。
木材はトチノキ(マロニエ)、シンボルは「先見の明」
伐られた樹木なのに、大きなトチノキがそこに立っているかのように、私には感じられるのです。頬杖をついているだけで、安心して体を幹にゆだねているような気持ちになれます。ご自身で活けられた和花もいつにもまして凛と美しく、樹木とともに最高のワインを味わえる空間で、再会できたことに感謝しています。
そんな余韻に浸りながら、翌日、東京都薬用植物園で出会ったのが、ベニバナトチノキ。ピンク色の花を咲かせるトチノキです。
心にとどめていたことは必ず現実になって現れる、と真実感じるのはこんな時です。
ブドウに導かれ、トチノキに招かれ、再会は聖なる樹木とともに、新しい時を刻み始めました。
★ワインバー「コルク」
新宿区神楽坂3-2 神楽坂田辺ビル2F
写真の私の著書『古代ケルト 聖なる樹の教え』(実業之日本社刊)にはブドウの神秘を様々に書いています。ぜひご一読ください。
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ある日突然、私は心ふるえる樹木と出会います。
今日もそんな樹木と出会えました。
東京都薬用植物園の中に立っているシナノキ・・・菩提樹です。(お釈迦様が悟りを得た樹木はクワ科のインドボダイジュで、違う樹木です)
入り口のカモミール畑、アザミの群生、満開のケシの花を通って、ハーブ畑へ。ラベンダーが咲きほこる花壇のそばに立っていました。
淡い気のような、優しい風に吸い寄せられて、私はその樹木の根元まで歩いていきました。
柔らかい風が幹のまわりをらせんを描くように立ちのぼっていきます。
まっすぐに天をめざした、気持ちのいいほど素直な樹木。幹からは新しい芽がいくつも出ていました。
菩提樹の葉はハート形をしているって、知っていました?
太陽の光で葉が透きとおって、ハートをトクトク鳴らしているようにふるえていました。ほら、可愛いでしょ?
何よりも嬉しいのは、いつも一人だった、心ふるえる樹木との出会いが、今日は一緒に出会った人がいてくれたということ。
感動する何かと出会ったとき、ひとりぼっちじゃないってことが、これほど嬉しいとは思いませんでした・・・そんな思いにあふれる時間が増えていく最近の私。
そして、その樹木が菩提樹であったことに、あたたかな幸せを感じずにいられません。
菩提樹は、安らかに、穏やかに、人の心を包んでくれる樹木です。
いつまでも、いつまでも、私は菩提樹のそばに寄り添っていたいと思いました。
駅へと向かう帰り道、あたたかな風が再び、私のまわりで吹き始めました。
いえ、外じゃないわ。私の身体の中みたい。菩提樹はもう、私のそばにはないというのに。
心臓のあたりがふわりとぬくもっていくような感触があって、身体の中心を菩提樹の風がらせんを描きながら、昇ったり降りたりしているような。
私はいつになく純粋で、穏やかな気持ちに包まれて、そばにいる人を愛おしく愛おしく感じたのでした。
★シナノキ(菩提樹、ハーブ名:リンデン。シナノキ科・落葉高木。古代ケルト聖なる樹のシンボル:魂の治癒)
なぜ、樹木が薬用植物園にあるのかしら?って思うでしょ。菩提樹は薬木、リンデンという名前でハーブショップで売られているんですよ。“高血圧のfirst choice”、安眠ハーブの代表です。
出会った場所/東京都薬用植物園・・・西武線東大和市駅から徒歩2分。9時~4時30分。無料。
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土曜日、あるパーティーで飯田橋まで行ったので、帰りに友人のバーに寄りました。飯田橋プラーノの1階にある「bar meiju(メイジュ)」。
「4月17日にオープンしました」というお知らせをいただいてから、ひと月。
急に行ったので、会えるといいなあと思っていたら、ちょうど会えました。(友人はオーナーさんなので、いつもお店にいるとは限らないのです)
1、2年ぶりかもしれない再会でしたが、前と変わることなく、優しい笑顔で迎えてくれました。嬉しかった、ありがとう。
自分のお店を持つということは、その空間すべてが彼の美意識で演出されているということ。選ぶお酒はもちろんですが、テーブルの配置、照明の明るさや形、音楽、グラスから小さなお皿にいたるまで。彼の目と感性とで選んだお店。自分のお城をつくったSuzukiさん。本当におめでとうございます。
その日、私がバーテンダーさんに頼んだのは、イチゴをしぼった、あまり甘くないカクテル。ラム酒ベースで、さっぱりしているのにスイート。細い細い柄が美しいグラスに、淡いピンク色のカクテルが注がれた、ロマンチックな一杯でした。
イチゴのカクテルは愛の女神のお酒。短い再会でしたが、新たな友情の始まりのように感じられて、幸せなひとときでした。
そうそう、バーテンダーのK.Matsumotoさんが小玉スイカをカットしたデザートをつけてくださったの。そこに飾られていたのは、松葉!? 松の葉は幸運のシンボル。心に灯りをともしてくれる樹木。思わず微笑んでしまいました。
よく見ると、スイカの皮をものすごく細く切ったものだったのです。でも、松の葉そっくりでした。そのことをMatsumotoさんに伝えると、「そうなんですか?」とびっくり。松葉は日本では昔から、吉祥の象徴。幸せをもたらす形なんですよ・・・なんて、話をして盛り上がりました。彼自身は、スイカの皮を捨てるのにしのびなくて、いろいろ飾りをつくっているうちにできたものだとか。知らず知らず、幸運の形を刻んでいたMatsumotoさんはきっと、運の強い人です。
メイジュは扉が二つという不思議な入り口。どちらかの扉から入ると、個室のような感覚になれるカウンターがあります。一人ならここで。何人かで来た時は奥のテーブル席に案内してくださるかもしれません。そこもまた、それぞれのテーブルが個室のような、隠れ家のような感覚で、一緒に訪れた人たちとの密な空間を浸れるようになっていました。
★「バー メイジュ」 千代田区
写真のイチゴは私が育てているワイルドストロベリー。次々実がなってます。
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先日、相川七瀬さんにお誘いいただいて、池袋のプラネタリウムでオーロラを見てきました。
オーロラの写真を撮り続けていらっしゃる中垣哲也さんの映像に、相川さんの語りが入ります。アラスカの星空から始まり、オーロラの世界へと移っていきました。それは、とてもとても美しかったです。
オーロラって、思いのほか、“白い”って知っていました?
その白さが、霞(かすみ)のような光の粒子が集まって、白い光が天から降ってくるように、ゆらめていました。
終わった後、中垣さんに、「白い光が降り注いでいるようでした」と話しかけると、「今日見ていただいたのが、本物のオーロラに近いものです」と。写真などでよく見る、緑色や赤い色になるのは特殊な超高感度カメラで写すためだそう。
オーロラですごいのは、“オーロラ爆発”という現象ということも聞きました。光が爆発したかのように、激しく、熱く夜空を焦がし、それはもう、恐ろしいほどだといいます。
それを見た古(いにしえ)の人々は、世紀末がきたと感じ、天変地異の前触れ、悪いことの前兆ではないか、と恐れおののいたそうです。
美しいだけでは終わらないオーロラの魔力をほんの少し感じたように思いました。
オーロラを囲むのは、すっくと立つイトスギの影。天を貫くかのようなイトスギがプラネタリウムの夜空いっぱい360度に広がったのです。
オーロラが光るときも、光らないときも、何事もないかのように、極寒のアラスカに立ち続けるイトスギは、魂の復活を約束してくれる聖なる樹木です。
そうそう、一番驚いたのは中沢さんが写真家としての活動を本格的に始められたのはたった3年前だということ。それまでは放射線技師として三十年近く働いていらしてからの展開。病院に勤めながら、アラスカやカナダ極北に写真を撮りに行き続けて、現在があるのだそうです。
“好き”を続けていれば、夢は叶うことも教えてくれる、ひとときでした。オーロラの夜空と素敵な出会いを、相川さん、ありがとう!
上の本:「オーロラダンス~オーロラに包まれて」(相川七瀬著・中垣哲也写真 小学館)下の本:「オーロラアース~奇跡の地球に輝いて」(中垣哲也著 オーロラダンス出版)
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赤紫色のバラに会いました。
ベルベッドのような肌触り。花芯の奥に何が隠されているのか知りたくなるような、らせんの花びら。花芯から花粉がこぼれ落ちていました。
散り際のバラもまた、美しい。
☆第12回国際バラとガーデニングショー。5月12日~17日(月)9:30~17:30 西武ドームにて。(12日、バラはまだあまり咲いていませんでした。後半に行くほうがいいと思います)
赤紫色のバラは「夜の調べ」という名前。黄色いバラは「ゴルデルゼ」。バラ鉢植え部門コーナーにありました。
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私のバラが咲き始めました。次から次へとつぼみが開いています。
ラベンダーピノキオという名前の、紅紫色のバラです。
でも、毎年花の色がちがうの。今年はピンク味が強くて、シックな紅紫色からは遠いみたい。花びらがマーブル模様みたいにピンクに染まっています。
初夏のバラ、真夏のバラ、そして、秋のバラ。季節ごとに、どんな色に変化していくのか、楽しみです。
咲き始めと咲き終わりの色が全くちがうのも、このバラの不思議な魅力。移ろう心のように、風によって、光によって、染める色を変えていくのです。私の心みたい・・・。
今日はこれから、西武ドームまで、「バラとガーデニングショー」に行って来ます。ちょっと遠いけど、がんばって行こうっと。
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樹齢1200年の藤への余韻に浸りながらの鎌倉ゆき。
だからでしょうか。行く先々で藤の花に出会いました。
きちんと整えられた藤棚ではなく、山の中にそこだけが藤色に染まる、野生の藤の花。生命力にあふれて咲きみだれ、妖艶な姿を見せてくれました。
鶴岡八幡宮の藤も満開。
大イチョウから離れ、建長寺への道の途中、ふと見上げると、山一面に藤の花。
建長寺から妙月院への小道でも、藤が呼んでいます。思わず手を触れたくなって差し伸べると、指先に甘い香りが移りました。
円覚寺にはとても背の高い藤が待っていてくれました。
その日一日中、藤に宿る何者かに、追いかけられているようでした。
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イチョウの葉っぱがいっぱい出ていました。
3月10日、倒れてしまった、鶴岡八幡宮の大イチョウ。
誰もがもうだめかと悲しんでいたけれど、樹木はしっかりと生きていたのです。
小さな芽を出したというニュースを聞いたのは4月の初め。
それからひと月経って、芽はぐんぐん大きくなって、こんなに葉っぱがいっぱい、わさわさ伸び始めています。
上の写真は、近くに植え直した大木の一部。幹から芽が次々と出ています。
この写真は、もともとの大イチョウの根っこの部分。無残に折れた幹のあちこちから芽が出て、今ではこんなに緑の葉っぱでおおわれて、風に吹かれていました。
樹木のまわりには注連縄が張られ、人々が大切にこのイチョウを守ろうとしている心が伝わってきました。
倒れたとき、ドドドドッと雷が落ちるような音がしたと、神社の人が言っていました。
チワワを抱っこしたおじさん、近所の人なのでしょうか。「また、伸びたな。よかった、よかった」とつぶやいて、本殿の方へと歩いて行きました。
これから、長い歳月をかけて、大きな樹木へと成長していくイチョウ。
私たちは、この世に生きている間だけ、それを応援するしかありません。
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ずっとずっと、会いたいと思っていた、藤。やっと会えました。
樹齢1200年。日本最古の藤です。
女・・・の樹木、と思っていました。
けれど、この藤は、女でもなく、男でもなく、両性具有の神でもなく、
性を超越した、ただひとつの命でありました。
★「牛島の藤」へは今すぐ、出かけてください。5月5日、私が訪れた日、最高の状態とHPに。2~3日で今年の藤は終わりです/藤花園(東武野田線 藤の牛島駅より徒歩10分)
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昨日、大樹めぐりしました。
いくつもいくつも、私の心を揺らす樹木との出会いがあり、最後に巡り会ったのは、見上げるような桐の大樹。
淡い紫色の花が咲き誇る見事な桐でした。
桐は古来、日本では吉祥の樹木。女の子が生まれると、桐を植えて、幸せな成長を願い、お嫁入りするときに、その木で箪笥をつくる風習がありました。
桐のそばにはグランドがあり、少年たちがサッカーをしていました。
無邪気に、夢中でサッカーをしている彼らの声が響くなか、桐はただ淡々と立ち、花を咲かせていました。
この子たちが生まれる前も、桐は立っていたでしょう。
十年経って、この子たちがこの場所から遠いところに行ってしまっても、桐は立っていることでしょう。
樹木は時の移り変わりのなか存在し、にんげん側に何が起ころうと、毎年少し背を伸ばし、少し幹を太くしながら、成長を続けます。
私より遥かに長い歳月を生きる樹木に、畏怖と愛しさとを感じるのは、こんな圧倒的な生命の美しさをもつ樹木と、人のあふれる場所で出会ったとき。
登山靴をはかないと登れないような山奥の大樹ではなく・・・。
ひとは、樹木とともに生きている。
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