昨日、出会った樹木~東京農工大の桐~
昨日、大樹めぐりしました。
いくつもいくつも、私の心を揺らす樹木との出会いがあり、最後に巡り会ったのは、見上げるような桐の大樹。
淡い紫色の花が咲き誇る見事な桐でした。
桐は古来、日本では吉祥の樹木。女の子が生まれると、桐を植えて、幸せな成長を願い、お嫁入りするときに、その木で箪笥をつくる風習がありました。
桐のそばにはグランドがあり、少年たちがサッカーをしていました。
無邪気に、夢中でサッカーをしている彼らの声が響くなか、桐はただ淡々と立ち、花を咲かせていました。
この子たちが生まれる前も、桐は立っていたでしょう。
十年経って、この子たちがこの場所から遠いところに行ってしまっても、桐は立っていることでしょう。
樹木は時の移り変わりのなか存在し、にんげん側に何が起ころうと、毎年少し背を伸ばし、少し幹を太くしながら、成長を続けます。
私より遥かに長い歳月を生きる樹木に、畏怖と愛しさとを感じるのは、こんな圧倒的な生命の美しさをもつ樹木と、人のあふれる場所で出会ったとき。
登山靴をはかないと登れないような山奥の大樹ではなく・・・。
ひとは、樹木とともに生きている。
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