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2010年8月 6日 (金)

再生の樹~広島平和公園のアオギリ~

Sricho10882_285

「どうして、お母さんの木には、穴があいているの?」

「どうして、お母さんの枝は、ねじ曲がっているの?」 

「どうして、お母さんの幹は、茶色いの?」

子どものアオギリが不思議そうに聞きます。

木に穴があいているのも、枝がねじ曲がったのも、緑色の樹皮が特徴のアオギリが茶色くなったのもすべて、原爆のせいです。

1945年8月6日、アオギリは一瞬で黒焦げになり、幹が半分に避け、一枚板のようになってしまいました。

しかし、アオギリは再び、芽を出しました。真っ黒い炭のような、えぐれた幹から小さな小さな芽を。

やがて、実をつけ、種を落とし、赤ちゃんアオギリがたくさん生まれました。そのアオギリの種は「平和の種」です。Aogiri208821012

どんなに傷ついても再生する樹木の生命力に、再び生きる勇気をもらったと多くの人が伝えています。

被爆したアオギリの子どもたちは、日本全国の小学校に配られ、元気に育っています。遠い外国、アメリカ、スイス、エジプト、ドミニカ共和国、中国、イギリスにも寄贈されているそうです。

平和の種から芽生えた、若いアオギリは、心地いい木陰をつくり、多くの人が木の下で本を読んだり、散歩したりと、穏やかな毎日を取り戻しています。

★被爆樹 A-Bombed treeアオギリアオギリ科・落葉高木)場所:広島平和公園内・平和資料館東館そば(爆心地から1300メートルの旧広島逓信局(郵便局中国支社)で被爆し、現在の地に移植された)

↓新しい種から芽生えたアオギリの幹は、清々しい緑色をしています。下の被爆したアオギリと見比べてみてください。

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Richo10882_113ao Aogiri08821012

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コメント

お知らせありがとうございました!
再生の樹の写真、命の強さと尊さを感じて感激しました!

投稿: 馬場しんり | 2010年8月 6日 (金) 11時25分

しんりさん
ありがとうございます。
いつも、お花と向き合っていらっしゃる方が、
そう感じてくださって、とても嬉しく思います。

投稿: 梨江子 | 2010年8月 6日 (金) 11時55分

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