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2010年9月

2010年9月29日 (水)

出会ったご神木~影向の松~

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出会いました、凄すぎる松!

枝が東西30m、南北28mに広がっている、大きな大きな松です。

ずっと会いたいと思っていたのに、写真で見るだけだった「影向(ようごう)の松」にやっと。

どっしりと根を張っているからこその広い枝ぶりなのでしょう。

風雨雷雨にもびくともしない、圧倒的な力強さと重量感、安定感とを感じました。

樹齢は約600年。看板には“老松”と書かれてあったけれど、いえいえ全く、エネルギッシュで、若々しい気を放っていました。

人間の時間感覚で考える、長い歳月は松にとってはどうということのない時間なのではないでしょうか。

年齢を経ても若く見える人がいるように、影向の松は淡々と何百年も命を紡いで、はつらつと生きているのですよ、きっと。

この松と出会った人は寿命が延びるかもしれないな…。そう思えるほどの生命エネルギーがずずん、ずずんと体に伝わってくる感じ。

「影向」とは、神仏がこの世に現れた姿を表す言葉だそう。まさに神の依代! 古来、松は“神さまの梯子(はしご)”ともいわれます。

こんなに大きくて、何本もの太い枝が張りめぐらされた松だったら、何人も何人も神さまが降りてきても大丈夫。受けとめる枝はいっぱい。

ぐるぐるらせんを描いて空に昇っている枝からは、すべり台みたいに遊びながら、降りていらっしゃるかしら。

★出会った場所…東京・江戸川区にある善養寺。樹齢約600年の老松「影向の松」。幹周り4.55m、高さは8m。今、土に栄養分を行き渡らせるために柵で囲ってあり、根元の近くまで行けず、樹皮に触れなかったのが残念。

すぐそばに咲いていた白い彼岸花。ほんのりオレンジに染まっていました。

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2010年9月23日 (木)

出会ったご神木~日光二荒山神社の親子杉~

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雨、好き。

空の匂いがします。

心も体も洗い清められるみたい。

今日は雷もゴロゴロ鳴って、天から神さまが降りていらっしゃるのにふさわしい一日。

この雨をきっかけに、実りの神々があちこちに舞い降りてくれたらうれしいですね。

雨上がりの木の下は、もっと好き。

緑の匂いがして、遠い原始の森に連れて行ってくれるように感じます。

明日朝、晴れたら、雨に洗われた都会の木々たちが緑の呼吸をするでしょう。

澄んだ空気のなか、私も深呼吸。吸ってはいて、吸ってはいて、生命力あふれる緑の気と溶け合っていきます。

雨にぬれて、ふかふかになった、樹皮の苔が大好き。

写真の緑は、日光二荒山神社の親子杉の苔。

この日は晴れていたので、ちょっとパサパサしていました。

神社のまわりの道すがら、コスモスがきれいに咲いていました。

★出会った場所…日光二荒山神社の境内に入って左手すぐ。家庭円満の親子杉。ひとつにつながった根から3本の幹が出ているのです。

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2010年9月22日 (水)

La Voix des Poétes(詩人の聲) 宇宙に声を放つ<4> 

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920日(月)、第4回目の 「La Voix des Poétes」を無事、終えました。

自分で書いた詩を、マイクを通さない生の声で1時間放つという会に参加させていただいて、いつの間にかもう4回目になりました。

今まで書きためてきた、“樹”への思いを詩に託したもの、木々たちが語りかけてくれた言葉を散文詩にしたもの、そして、未完詩集『宇宙樹の庭』の中から、1時間読みました。

5~6年前に書いた詩もあれば、その日生まれた詩もあって、時空が交差しながら、樹の世界ができあがっていきました。

私にとって、愛しい、愛しい、世界になりました。

声を放った翌朝、脱力感。腕が痛くて、腰が痛くて、体がだるくて重い。ひとつ、超えたな…と思えた心地いい脱力感を体に感じながら、目覚めました。

この会のプロデューサー、詩人で朗唱家の天童大人さんが、つねづね、「次の日、体が痛くならないようなら、本気で声を出さなかったのだ」とおっしゃっていた意味を、4回目にしてやっと、理解したように思いました。

言葉を紙の上に“書く”だけではなく、“声に放つ”こと。

放っては消えていく、時空を漂うことばたち。

それはたしかに、私の肉となり、血となり、体液となって、体じゅうを巡っていくことを感じます。

ラストには、大きな声と体の形とで、いのちの誕生から死、そして宇宙に還るまでの生の営みを、表現しました。

「うん、あ、え、い、お、うん」と大発声しながら、体も大きく動かしていきます。

この世に生まれる前の私、大地の中にいのちの種、種から芽が出て、枝を広げ、樹冠は空高く、根は大地の奥深く、花が咲き、実り、落葉して、やがて大地へと還っていく。さらには、魂の存在へ、無の宇宙へ…。

来てくださったみなさま、ほんとうに、ありがとう。

この度は長く会っていなかった人々に勇気を出してお知らせしたら、来てくださいました。本当に嬉しい、幸せな再会。

声がくれる力を感じながら、これからもコトバを創っていきたい。樹木たちとともに。

詩人の神泉薫さんが私の聲について、ブログに書いてくださいました。http://kamiizumikaoru.cocolog-nifty.com/

ありがとう。の気持ちをいっぱいにして、また進んでいきたいと思います。

★写真の樹木…埼玉県にある真福寺のイチョウ。葉をゆらす風が魂を洗ってくれるような、美しい女神のイチョウです。

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2010年9月14日 (火)

屋久島の翁杉、倒れる

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今朝、ニュースで知りました。

屋久島の樹齢2千年の「翁杉(おきなすぎ)」が倒れたと。

数年前に行ったとき、あたたかな気がまわりいっぱいに満ちていた、おじいさんの木。

縄文杉はもちろんもっと大きくてすごくて、圧倒されたけれど、この翁杉のあたたかさは今でも忘れられません。長い歳月に様々なものを見てきた大樹は、森に棲むものも人間もこの世のすべてを包み込むような、大らかな心を感じました。

高さ23.7メートル、幹回り12.6メートル。

幹の中心が空洞化して、歳月に耐えかね、倒れてしまったのです。縄文杉(幹回り16.4メートル)に次ぐ太さの大樹でした。

倒れた幹はそのままそこに横たえて、大地に還してあげてほしいと思います。

★写真は多分、翁杉かな、うーん。樹齢2千年。世界自然遺産、屋久島の森に生き続けた大樹です。

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2010年9月11日 (土)

昨日、出会った樹木~神秘のTREE CIRCLE 藤~

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出会った瞬間、駆け出していました。

草茫々の森の中へ。

のたうちまわるような藤の大樹。

蛇のように、他の樹木の幹をよじ登り、らせんを描いて、締めつける藤。決して離さない、おまえのことを、というように強く、容赦なく。

生命力がバチッバチッとはじけるように激しく生きていました。

私は思わず、樹木に駆け寄り、眺め尽くし触り尽くし、その生命力の威力に翻弄されていました。ぼーっとなって、意識が遠のいていきました。

足元には、ストーンサークルのごとき、ツリー・サークル。

幹が渦巻いて、円を描いていたのです。私は環の中に入り、瞑想しました。いいえ、この樹木の下に立ったときから、私は瞑想状態に入ってしまったのでした。

私の命と、この藤の命とが共鳴し合った時間。

もう少し時間があったなら、私はいつまでもこの樹木のそばにいて、完全に樹木の中に取り込まれてしまったかもしれません。このままここに根づいたかもしれません。

それほど一緒にいたいと思ったのです。この藤のように、愛した樹木に巻きついて、上まで昇っていき、宿った樹木を枯らしてしまいたい欲望が私に伝わってきたのです。

ぐるんぐるんと円を描いて、天に昇って行く藤の蔓(つる)はハート形をして、見方を変えれば首つりの輪のようにも見えました。

★出会った樹木:藤(フジ科・精霊は女) 出会った場所:日光植物園(栃木県日光市)7番のあたりの森の中

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2010年9月 7日 (火)

夏のご神木めぐり~能登 金蔵寺のタブノキ~

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この夏ほど、樹木と出会う旅をしたことはありません。

誰かに誘われて、誰かが呼ばれて、いつの間にか、私もそばにいたのです。

8月の終わり、訪れたのは能登。

能登はタブノキの大樹がたくさんあります。

静かな静かな田園風景を通って出会ったのは、苔むしたご神木。

まだ夏は終わりませんね。

これから、どれだけの樹木と出会えるか、楽しみです。

★能登のご神木~樹齢約500年のタブノキ~

輪島市町野町 金蔵寺境内

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