『女殺油地獄』を観に行きました
昨夜は、市川染五郎さん主演の歌舞伎『女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)』でした。
色っぽくて、色っぽくて、色っぽくて、官能美に酔いました。
近松門左衛門の名作中の名作ですね。
とっても簡単にいうと、与平という能天気な若者が、近所の年上の奥様お吉を殺してしまうという実話をもとにした舞台です。
与平は染五郎さん、お吉は市川亀次郎さんです。
油屋で繰り広げられる殺しの場面は、妖艶、凄惨。人間の欲望丸だしの与平。殺されたくないと髪ふり乱して逃げまどうお吉。
油樽が倒れて、油がどばっとこぼれて、つるんつるんすべりながら追いかけ、追いかけられて!
普通はこの有名な場面で終わりなのだけど、今回は殺した後もノンキに遊びほうける与平を描いた場面もある通し狂言になっています。
以前、染五郎さんにインタビューした時、「殺した後でも平気で遊んでいられる、罪の意識が全くないのがこの与平の本当のこわさ。いつか、この場面を入れた『女殺油地獄』を演じたい」とおっしゃっていたことを思い出しながら、最後まで堪能しました。
染五郎さんの本をつくったことがご縁で楽屋に呼んでいただき、ちょっとお話しすることができたのが嬉しかったです。
最後の場面も入れようというのはやっぱり、染五郎さんのご提案だそうです。そんなお話も聞けて、ご縁を結んでくださった方々に感謝しています。
舞台は2月25日まで続きます。ますます妖艶さを増していかれるのだと思います。
★二月花形歌舞伎『女殺油地獄』ル・テアトル銀座にて、2月25日まで。左側は亀次郎さん主演のお染の七役『於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)』
市川染五郎さんの本『瞳に「気品」を、心に「艶」を』(講談社刊)。染五郎さんが美意識を高め、ご自身の芸を磨いていかれる姿勢には、私たち女性が自分だけの美をつくりあげていくことにもつながることがたくさんあります。ぜひ、読んでください。
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