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2011年8月

2011年8月30日 (火)

滝行ふたたび

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滝行に行ってきました。Ssimg_2973

2年前くらいに初めて行ったとき、あまりの頭痛と精神的苦痛にギブアップ。「滝行はもうこりごり」と思ってたのに、もう一度トライしたい気分が高まって。

群馬県にある仙ケ滝という激しい滝です。

男6人、女3人。武道家の仲間たち。ひとりずつ、滝に入っていきます。

いよいよ自分の番というとき、最初は恐怖感がありましたが、

「滝に入らせていただく」という気持ちで入ってからは、ゴンゴン滝がぶつかってきても、ふっと気を下ろすと、恐れも、頭の痛みも消えていきました。

両手を広げ、滝に受け入れていただく感謝の思いで、ただただ滝に打たれていました。

滝から出ると、自然と手を合わせ、滝を見上げて「ありがとうございます」と一礼。

一泊二日の滝行でした。

安心して、いっしょに集う仲間がいる。

大自然は、わたしを、受け入れてくださっている。

わたしは、生きている! 生きている!

とても体が楽で、心が楽で、浄化されてまっさらな自分になって、今日が第一日目。

「ありがとう」という思いで眠りにつける自分に感謝しています。

人間の思惑など関係なく、今も、滝は流れているでしょう。

ほんの一瞬、そばにいさせていただいたことに、自分の小ささを思い、同時に、

大自然の大らかさと潔さを感じ、今、生かされていることへの思いを新たにしています。

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滝行を終え、くつろぐ武道家の男たち。

私は服を着替えて、夏なのにダウンを着て、防寒対策ばっちりでながめてました。Simg_2990

滝に入るとき、はいていたわらじ。乾かしてます。

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2011年8月26日 (金)

聖樹巡礼~鞍馬山の木の根道~

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どうしても歩いてみたかった、鞍馬山の木の根道。

岩盤がかたくて、大地の奥深くまで根が張れないために、地上をおおうように根がはっているのです。

かつて、牛若丸がこの木の根道で、兵法の稽古をしたとか。

修験者が修業をしたといわれる鞍馬山。木の根にひっかからないようにとび跳ねたり、駆けたり、仲間と競ったりして、心身を鍛えたのでしょうか。

木の根が踊りくるうように、あっちにぐんぐん、こっちにするする、伸びて伸びてこうなって、ここを通る時、わくわくするような楽しさがありました。

エネルギッシュな力がみなぎるような感覚はこのあたりがいちばん。また、歩きたい。今度は速攻で通り抜けるとか、走ってみるとか、稽古してみようかな。

★出会ったご神木・・・京都・鞍馬山の木の根道。大杉権現社のあたりにありますよ。Simg_2617_2

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2011年8月25日 (木)

聖樹巡礼~鞍馬山の木のオブジェ~

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鞍馬山で出会った木のオブジェ(自然にこうなったのでしょう)。

奥の院に行く途中、大杉権現社のところで見つけました。

鞍馬山は初めて登ったのですが、清浄な空気が流れ、研ぎ澄まされた力強い感覚がずっと続いていました。

今、思い出しても、力がみなぎってくるようです。

★出会ったご神木…京都・鞍馬山のスギ。大杉権現社の中にひときわ、強い気を発していました。Simg_2629

この木に寄りかかって、しばらく瞑想しました。

まるで、生き物(動物か怪物か)のように、うごめいている。

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2011年8月24日 (水)

妙心寺のききょう

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沙羅双樹のお寺として有名な妙心寺・東林院。ご住職を訪ねて行きました。

お庭にひっそりと咲いていた、ききょうの花。

写真よりほんの少し大きいくらいの、ちいさなききょうでした。

もう、秋が始まったのかな。

そういえば今日は鈴虫のような、秋の虫の鳴き声が聞こえ始めていました。

早い、と思いませんか。

このまま暑さがやわらいで、秋になってしまうのは寂しいなあと思ってしまうのは、夏生まれだからでしょうか。

★出会った花・・・京都にある妙心寺・東林院のききょう。紫色の花は気品ある美しさをくれます。

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2011年8月22日 (月)

「聖樹巡礼」~下鴨神社のみそぎの木~

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下鴨神社で、写真家の竹前朗さんと待ち合わせ。

糺の森を歩きながら、必ず会いたかった、忘れられない木。

私が勝手に、「禊(みそぎ)の木」と名付けました。

何か心に抱えて、この木の下に立つと、決まってパラパラッと雨が降ってくるのです。

「あれ?」と思う間に、いつもやんでしまうのですが、顔に冷たい雨が降りかかると、心身がまるごと浄化されるような気持ちになりました。

糺の森のちょうど真ん中くらい。表参道を歩いて、大きな赤い鳥居がパッと目に飛び込んでくるくらいのところに立っています。

★出会ったご神木・・・下鴨神社の禊の木。上が切られて、鉄の帽子をかぶっています。浄化エネルギーが強い木です。

歩いているだけで、清められるような糺の森(ただすのもり)。小川も流れています。Simg_2407_2

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「聖樹巡礼」~貴船神社の桂 浄化の木~

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『聖樹巡礼』のお礼参りに行きました。

表紙の桂(かつら)の写真を始め、老谷の大椿や小黒川のミズナラなどを撮ってくださった、写真家の竹前朗さんにごあいさつ。

沙羅双樹の寺、妙心寺・東林院のご住職さんにも会いに行きました。

ひと・・・だけではなくて、10年以上会っていない、桂の木、沙羅双樹の木、もみじの木にも、お礼が言いたくて、京都に行ったのです。

上の写真は、貴船神社の本殿前に立つ桂。ひこばえが天に昇る水柱のようで、心洗われます。

前に行ったときも、新たな始まりのときでした。

今もまた、私にとって、新たなスタートのときに貴船にまた訪れるなんて・・・と感慨深く思っています。

心も、からだも、魂も、過去におおいかぶさっていたものを洗い流してくれる、浄化のエネルギーが強い木です。

★貴船神社の桂・・・水の力を秘めた浄化の木であり、再出発の力をくれる木。樹齢約400年。本殿前に立っています。

ここにきたら、水みくじをしなくっちゃ!

 「水占齊庭」と書かれた下あたり、水に白い紙を浮かべると、運勢が現れるの。思いがけない言葉にどっきり。Simg_2795 Simg_2792

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2011年8月16日 (火)

新しい本「聖樹巡礼」を出版しました

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日本のご神木をめぐった本「聖樹巡礼」ができました。

やっと、お知らせできます。

女性の魂が宿るツバキ、仙人が現れたクスノキ、500年続く“天災よけ”の神事のタブノキetc

私たち人間に生きる力をくれるご神木が33

あなたの新しい旅立ちに、縁結びに、大切な人との絆のために……この一冊を。

美しい写真とともに、生命力あふれる樹木の世界を楽しんでください。

★新刊 『聖樹巡礼』2800円(税抜)PHP研究所刊 

樹木に会いに行くのもいいし、写真集として眺めているだけでも、パワーをいただけますョ。

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2011年8月10日 (水)

菩提樹とセミ in HIROSHIMA

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この穴、何だと思いますか?

じつはセミが抜け出てきた穴なのです。

広島平和公園内に立つ菩提樹に、セミの抜け殻がいっぱいついています。

今年の夏のセミは、いろんなセミが同時に鳴いてるようです。

ミンミンミン、ミーンミーン。

ジージージージー。

カナカナカナ、カナカナカナ。

まだ8月を迎えたばかりというのに、ひぐらしの鳴き声も…。

セミは何かを感じとっているのでしょうか。

いつになく、生き急ぐようなセミの声は悲しげです。

★原爆の樹…菩提樹。広島平和公園内。そばには「原爆犠牲者の霊 菩提樹に捧ぐ」(正しい文字は不明)という石碑があります。

地面の穴からはい出て、幹に上って、飛び立ったセミたちの抜け殻。他の木ではこんなに見かけませんでした。セミはなにゆえ、菩提樹を選んだのでしょうか。Sricho10882_298

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2011年8月 7日 (日)

灯ろう流し

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広島 原爆ドーム前の灯ろう流し。

東北でも灯ろう流しがあったとニュースで見ました。亡くなった家族、友達への思いをこめたメッセージが書かれていましたね。

これから毎年、くりかえし、くりかえし、命の灯がともされ続けるのでしょうね。

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2011年8月 6日 (土)

原爆からよみがえった木~広島城のユーカリ~

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原爆の日です。

写真は、爆心地から740メートルの広島城で被曝したユーカリの大樹。

今年は今まで以上に核の廃絶を願う日となりました。

福島第1原発での事故から時が経ち、放射能の被害は深刻さを増しています。

けれど、私たちは成すすべがなく、日本人全体がどこかあきらめに近い感覚になっているようで、それが怖い。

先日、巨樹写真家の高橋弘さんと会ったとき、「ホットスポットにある巨樹の写真を写しました」という話をされました。そうしたら、担当編集者は「私はホットスポットの地域に住んでいますから」とすかさず言い、私も「二本松でボランティアしています」と言って、みんなで苦笑い。

広島に住む親戚に大震災直後くらいに、「原爆を受けた人たちが8090歳まで生きてるんだから、放射線にびくびくするな!」と一喝されました。

今、生きている私たちは生かされている。

死ではなく、生を与えられた人間は、何があろうと今を懸命に生き続ければいいのだと思う、86日。

66回目の原爆記念日です。

★原爆から蘇った木…広島城のユーカリ。炎から逃れるようにのたうつ幹、今でもはがれ落ちそうになりながら育つ樹皮。爆心地から740メートル。

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2011年8月 5日 (金)

出会った樹木~庭園美術館のイチョウ並木~

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久しぶりに母が上京してきたので、いっしょに東京都庭園美術館に行きました。

今は「皇帝の愛したガラス」と題した展覧会をしていました。ロシアの国立エルミタージュ美術館から日本にやってきたガラスたちです。

美しいガラス、とても好き。

美術館に入ると、最初にヴェネチアのガラスの器。1500年頃のものだそうです。

“水の都の幻想”という名前がつけられていて、以前、母と旅したヴェネチアを思い出しながら、ガラスの宇宙に入っていきました。

ガラスには、ブドウ、ベゴニア、チューリップなどが施されたものがあり、植物の美しさもあらためて感じたひととき。

愛と幸福の象徴の花が描かれた器もありました。

大地震の後なのに、ガラスを届けてくれた人たち、ここに飾ってくださった人たちに感謝の気持ちがあふれました。

★出会った樹木・・・庭園美術館の門を出た左手、美しいイチョウ並木が続きます。

『国立エルミタージュ美術館所蔵 皇帝の愛したガラス』展 9月25日までだから、ぜひ訪れてみてください。東京都庭園美術館(目黒駅から徒歩10分)にて。

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2011年8月 4日 (木)

新刊『聖樹巡礼』ができました。

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今日、編集者のSさんから、できたてほやほやの新しい本『聖樹巡礼』を受け取りました。

ずしっと重くて、インクの匂いが初々しくて、、、。

その場には、写真をご提供してくださった、巨樹写真家の高橋弘さんも同席。

まるで“大きな木”のような、あたたかな方でした。巨樹の話をたっぷりしました。

本屋さんに並ぶのはもう少し後、8月12日頃です。

もうちょっと待っていてくださいね。

★出会った木・・・埼玉県の調神社の大ケヤキ。

<新刊案内>8月上旬発売 『聖樹巡礼』(PHP研究所刊)

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