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2012年7月 8日 (日)

日本聖樹紀行~世立のしだれ栗(群馬県)

Simg_9213

 

忘れがたい巨樹と出会うのはいつも偶然。この六合への旅も気ごころの知れた友人と「温泉に行こう」と出かけたから、巨樹のことは全然調べて行きませんでした。

 

それなのに、次々と感動的な木と出会うことができたのは、やっぱり木が私を呼んでいたのでしょうか。

 

宿への道を探そうと地図を開いた時、目に飛び込んできた「世立(よだて)のしだれ栗」という名前。枝葉が下に向かってしだれる栗は以前、長野県(小野のしだれ栗)で出会って以来、大好きな樹種。今回もぜひ会いたくなりました。

 

ところが、一日目は何度探しても見つけることはできませんでした。しかも雨。霧も深くなってきたので、あきらめて宿(白根の見える丘)へ。翌朝、気を取り直して、宿のご主人に聞くと、「じゃあ、連れて行ってあげましょう」としだれ栗の場所まで案内してくださったのです。

 

ひと目見るなり、気に入りました。感動しました。

 

生き生きとしたエネルギーを全身に受けるような力強さ。枝がしだれて、葉がヤナギのように下を向き、美しくエレガントな姿をしています。

 

ところが、中心に立つ幹は螺旋を描くようにねじれながら上に向かい、独特の神々しさを放っています。

 

しだれる枝葉と昇りゆく幹。

 

緑色が目に映るとすがすがしくて心地よくて、ついつい長居してしまいました。1時間も木のそばにいました。

 

説明看板によると、このしだれ栗は「神々が山々に往来する折りに、この木陰で泊まったり休んだりした宿」だったと書かれていました。そのためか、今でも「木を切ると病気になる」と恐れられ、木のまわりに生きる人々は畏れと愛情をもって、この栗の木を育てているということです。

 

わかります、わかります、その気持ち。木から放たれる気のようなものが愛情を感じさせる栗でした。

 

この木は、大好きな巨樹ベスト10入りしました! それほど感動の出会いでした。

 

★世立(よだて)のしだれ栗…群馬県中之条町六合村 樹齢/約250年以上 樹高/不明 幹周り/不明

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大樹に寄りかかり、しだれ栗の声を聴く…。

 

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