市川染五郎さん御復活!初日

日生劇場へ、市川染五郎さんの舞台復帰の第一日目、見てきました。
昨年8月大ケガをなさってから、その様子は新聞やテレビで知るしかなく、とても心配でした。事故後の1週間はずっと集中治療室にいらしたそうです。
その後も舞台に立てるか立てないのかと悩まれる日々もあったことと思います。今まで舞台に立たなかった日はなかった歌舞伎人生で、長い療養生活。
そして2月4日初日、見事に復活なさいました。
本当におめでとうございます。ご縁あって、ご復帰第一歩の初日を見に行くことができました。奥様ともご挨拶ができました。
義経千本桜『吉野山』では舞台の中央に、大きな桜の木。浄瑠璃を謡う人たちの着物も桜づくし。
桜の中で舞っている染五郎さん。指先一本までも心を配られ、凛とした気というか、視線一つにも、何か鋭い精神のようなものが放たれているようでした。徹底した修練の賜物なのでしょう。
『新皿屋舗月雨暈(しんさらやしきつきのあまがさ)』の染五郎さんは激しくて色香ただよう美しさ! 染五郎さんがダイナミックに動かれるたび、お体は大丈夫かなと思いましたが、全然心配することなく、さらに神経が研ぎ澄まされたような雰囲気でした。
筋書のインタビュー記事では「生かされた責任と役目とを全うし、再び闘い続けていきたい」と語られていました。
今年40歳を迎えられる染五郎さん。まさに九死に一生を得てのご復活、これからもずっと応援し続けたいと思いました。
中日の染五郎さんも観に行く予定です。
染五郎さんをたっぷり拝見して、夢心地で家に戻ったら、市川團十郎さん死去のニュース。
勘三郎さんに続いて二人もの名優が新しい歌舞伎座の舞台に立つことなく、去って行きました。昨年のショックが覚めやらないのに、神様はなんて残酷なことをなさるんだろうと思いました。もっともっと、お二人の芝居を観たかった。「惜しい人を亡くした」という言葉では尽くせない、歌舞伎界の、日本の文化の損失だと思います。
復活を遂げた役者、去っていく役者……。観客はそっと見守るしかありません。
新たな一歩を踏み出されました染五郎さん、本当におめでとうございます。
日生劇場 二月大歌舞伎 2月4日初日~26日千秋楽
http://www.kabuki-bito.jp/news/2012/12/post_683.html

新しい歌舞伎座はいよいよ4月開場!染五郎さんも出られます。今からとても楽しみです。上写真は染五郎さんの事務所の方からいただいた、染五郎さんからの贈り物。
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