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2013年8月27日 (火)

about The Rune Stones

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ルーン石碑(runic inscription)のことをご存知ない人もいると思うので解説すると、北欧の古代文字【ルーン文字】が刻まれた石碑のことだ。

最初のものは200年頃に遡り、各地に石碑が残っている。最も多いのはスウェーデン約3600点で、ノルウェー約1600点、デンマーク約850点と続く。その他、イギリス、ドイツ、オランダ、アイスランド、グリーンランド、アイルランドなどのほか、ロシアやアラブ圏にも残っている。

ルーン文字はスカンジナヴィア半島で使われていた北ゲルマン語である。現在の国でいえば、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーの人々がかつて使っていた言葉だ。1世紀前半頃に成立したといわれ、200年頃から1050年頃まで盛んに用いられ、10世紀に入り、キリスト教の伝来とともにラテン文字へととって代わられるまで長く使われた。ラテン文字を知らない民衆の間では17世紀くらいまで使われたといわれている。スウェーデンのダーラナ地方ではラテン文字と混合して19世紀まで使われたという説もあるが、定かではない。

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ルーン【run】とは古ノルド語で「秘密、ささやき」という意味だ。文字の一つ一つに超自然的な力があるとされ、実用的な記述だけでなく、呪術や魔術の小道具としても使われていたといわれる。最も歴史の古いルーン文字(Older runes)は24文字から成り、8文字を3列で表記することが多い。最初の6文字をとって、フサルク(futhark)と呼ばれている。それぞれの文字に特別な意味があることが特徴である。現代の日本での使われ方はこの特殊な意味をもとにした「ルーン占い」(※1)であるが、実際には実用的な記述、通信手段として使われたことを知っておいてほしい。

ヴァイキング時代の700年頃には16文字で構成されるようになり、こちらは新ルーン文字(Younger runes)と呼ばれた。新しいルーン文字も簡素化されたり、変化したりして、さまざまなルーン文字が作られた。とくにヴァイキング時代(Viking Age 8001050年)には、ルーン文字が盛んに使われるようになり、有力者の偉業などを刻んだルーン石碑が次々と作られた。ルーン文字による碑文だけでなく、美しい装飾文様とともに文字を刻んだり、彩色を施すなど、より華やかに、石は大きく、目立つ場所に立てられるようになった。
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このルーン石碑がまとめて数多く見られるのが、私が目指して行ったウプサラ大聖堂のそばのルーン石碑群と、デンマークのユトランド半島にあるイェリング墳墓のルーン石碑群である。こちらは世界遺産(1994)となっている。どちらに行こうか、ぎりぎりまで悩んだが、「北欧の神々-オーディン・トール・フレイの神殿が立っていた」という記述のあったウプサラの大地に立ちたいという思いから前者に行くことを決めた。

何が書いてあるのか、今の私には読めない。けれど、いつかきっと、ルーン文字を読めるようになりたいと願っている。

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 ※1参考図書としてぜひ、
拙著『古代北欧 ルーン占い』と
『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社刊)を読んでください。
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