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2014年3月 4日 (火)

スウェーデン日記16 建築家アスプルンドのストックホルム市立図書館 Stadsbiblioteket

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図書館に身を置くとき、私は森に還るような想いにあふれます。

一冊の本のなかに、木々の息づかいが聴こえてきます。

かつて大地に立っていた木、青空を見上げていた木のいのちが形を変えて、現代を生きる私たちの手の中に立ち続けてくれるのです。

環境保護の立場からすると木を伐り倒し、パルプを作ることは、木にとって残酷なことかもしれません。

けれど、そこに文字が刻印されると、今を後世の人々へとつなげていく知の財産となっていきます。

一冊の本を読むことは、数百年も前の人の思いを心の耳で聴くこと。木のささやきに耳を澄ますようにページをめくっていく至福の時間。

そしてここ、「ストックホルム市立図書館」は、“図書館宇宙”と呼びたいほどの知の空間が広がっています。建築家グンナール・アスプルンドが建てた世にも美しい図書館です。

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エントランスを入り、まっすぐ伸びる細い階段を上っていくと突然、光にあふれる書架が広がる空間に導かれます。

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高い天井の下にカーブを描いた壁一面に、360度ぐるりと本が並べられ、まさに本の宇宙。

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壁に並ぶ一冊一冊の本は、まるで木の葉がいっせいに、私に向かってささやきかけてくるようでした。図書館という大きな木の中心に立った私に。

海外を旅すると、決まって図書館に立ち寄ります。今回の旅でも必ず訪れようと決めていました。あなたもご一緒に、知の宇宙を訪れてみませんか。

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読み聞かせの部屋には幻想的な絵が飾られていました。子どもたちに絵本を読む人々はこの絵を背にして物語を読むのです。

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子どもの図書館では小さな男の子がずっと絵本で遊んでいました。


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★ストックホルム市立図書館への行き方:ストックホルム中央駅からメトロに乗り、ロードマンスガータン(Rådmansgatan)駅へ。天文台のある小高い丘の公園の中に建っています。
photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

 

3月28日(金)
言葉という木の葉のささやきを聴きにいらっしゃいませんか?
天童大人プロデュース シリーズ第1071
Projet La Voix des Poétes(詩人の聲)
「目の言葉」から「耳のコトバ」へ
木のことばを読む詩人
杉原梨江子の聲Vol.14「いのちの木と生きる」
原爆から蘇った木、東日本大震災後も立ち続ける木など、人々に生きる勇気を与えた木を詩にたくして読みます。
◆日時:2014年3月28日(金)
開場1830分 開演19
◆場所:Cache-cache d'Art(カシュカシュダ―ル)
自由が丘駅から徒歩3
◆ご予約&お問合せは公式サイトをご覧ください 
http://rieko-sugihara.com/information/2014328poetes14_Bombed%20tree.html

 

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