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2014年3月 7日 (金)

スウェーデン日記19「黄金の部屋」GURDRUMMET in The Sweden History Museum

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Photos by Christer Åhlin / SHMThe Gold Room in The Sweden History Museum

スウェーデン国立歴史博物館で最も強烈な印象を残したのはヴァイキングたちが集めた金銀財宝が眠る「ゴールド・ルームThe Gold Room」。黄金のオブジェが数多く展示されている黄金の部屋です。

金は約50キロ、銀は約200キロを超える量の宝石の数々。ネックレス、指輪、腕輪、王冠、聖杯などに囲まれています。薄暗い部屋で、展示ケース内の展示品にだけ照明が当たるように工夫されていたため、黄金の宝がぼわっと浮かぶよう。

中央には円形の柵があり、中を覗くと水がはってあり、多くのコインが沈んでいて、神秘的な空間を醸し出していました。

不思議な魅力をもった部屋でしたが、私が感じたのは、なんだか地味だな、輝きが少ないな、キラキラしてないな、黄金の部屋なのに……。ヴァイキングたちは世界各地から金銀宝石を集めたけれど、それほど裕福でも華やかでもなかったのではないか?ということ。

以前に旅したウィーンやフィレンツェやバチカンで見た黄金の宝石、金で彩られた天井絵などとは比べ物にならないほど輝きはなく、むしろくすんでいて、芸術的な美しさもない。黄金の部屋を見てむしろ強烈に、彼らの貧しさ、素朴さを感じることになりました。

魔力をもつとされる古代文字「ルーン文字」はこうした人々に使われていたのか、と愕然としました。

もちろん、現代の価値基準で判断してはいけないと思う。これらの黄金は彼らにとっては十分豪華な宝物だったし、裕福な人々の象徴だったことは確かですが、他のヨーロッパの国々と比べると、魔法が叶った先はそれほど夢の世界ではなかったのではないかと……。

だからこそ、ルーン文字は人々にとって、まさに魔法だったのではないか?と感じました。

安定した作物の収穫を得にくい土地で、彼らは危険な海に出るしかなかった。厳しい自然の中で生きる彼らに、ルーンは夢を見せてくれる道具だった、と。

これは日本にいて資料を眺めていただけでは決してわからなかった実感です。

ルーンは単純な魔法ではなく、富裕な暮らしと健康、ファミリーの幸せを得るためのいたって現実的な“切なる願い”であったと感じます。

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「ゴールド・ルーム」入口には鉄柵で厳重に囲われた神秘的な絵画石碑。

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「黄金の部屋」へと下りる階段の壁に描かれた絵。

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この部屋では時々、ゴールドの衣装に身を包んだ人々が集まり、パーティーを開くことも。ホームページにその映像があります。
GURDRUMMET
http://historiska.se/utstallningar/fastautstallningar/guldrummet/



photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

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