9/4東京巨樹の会 in 群馬県上野村
美味しいお蕎麦屋さん「福寿庵」のそばには上野村森林科学館があり、木のこと、林業のこと、上野村の動物たちのことなど、あなどれないほどの充実ぶり。みんなですっかり長居してしまいました。
樹種ごとに木肌を触れるようになっていたり。
植物化石! 上の方、シダかな。
動物の複製があったり。このコはカモシカ。
逃げようとするイノシシ。動いてないよ、念のため。
上野スカイブリッジ散歩。吊り橋に行くと聞いていたので、木製のゆらゆら揺れるつり橋を想像していたのですが、立派に整備された橋だったので、ちょっぴり残念。時々ぐわーんと揺れるのが面白かった。ニガテな人はつらかったみたいですが…わざと揺らしてみたりして
橋から眺めた風景は、緑、みどり、ミドリ、GREEN。緑色一つ一つに名前をつけたいほど、様々な色がありました。
橋を渡り切ったところに、名残の紫陽花。
やまぼうし(ミズキ科)、初めて食べた! 甘くも酸っぱくもなく、味があまりないスモモみたいな感じ。もうちょっと赤くなったら甘くなるのかな。
大きなやまぼうしの木にオレンジ色の実がいっぱい。まるで、木のシャンデリアのようでした。
さてさて、みなさん、早く引き返さねば。
この上野村は御巣鷹山のある場所です。日航ジャンボ機墜落事故(昭和60年)の慰霊塔に行き、皆で手を合わせました。高橋さんのご友人が撮られたという、墜落直前の飛行機の写真も見ました。高度約1000メートルを機体を斜めにしながら、今にも不時着しそうな様子で飛んでいたそうです。最近、度重なる飛行機事故のことも話しつつ、次の巨樹へと足を進める一行です。
「神行阿弥陀堂の大サワラ」
(ヒノキ科・群馬県指定天然記念物)
所在地:群馬県多野郡上野村楢原神行
樹齢:約500年 幹周り:5.77m 樹高:34m
崖っぷちにすっくと立つサワラです。ちょっぴり斜めになりながら、踏ん張って立っています。
木に宿るじいさまの顔が見えませんか? 目玉がぎょろり、鼻は長丸く、ヒゲを生やしています。
こっちは横顔。赤ちゃんがこのサワラの木に触れると元気に育つという言い伝えがあるのはこのじいさまの力でしょうか。
「大桑原八幡神社の門スギ」
(スギ科)
所在地:群馬県甘楽郡下仁田大桑原
樹齢:ともに約350年 幹周り:6.3/5.2m 樹高:41/40m
まるで神社の門のように立っているから「門スギ」と呼ばれる、連理のスギ。2本ずつ植えた木がそれぞれ途中で合体して、根元はくっついて途中で二股のスギが並んで立っています。
木の絵を描いている女性。みんなが写真撮影に夢中になる中でおひとり、いつも水彩画を描いていらっしゃいます。自分の手で描くと写真より、木の姿が心に入るかもしれませんね。私も以前、鉛筆とスケッチブック片手に描いていたときがありました。その時のほうが細かく木のディテールを記憶していました。心も通じやすいように感じたけれど……。今ではすっかりカメラ派です。
まわりには可愛い野の花がいっぱい咲いていました。この花はじつは毒草です…。
これで9月の巨樹めぐりはおしまいです。来月は埼玉県ときがわ町。山道を登って、異形の妖樹を見に行くらしいので楽しみです。杖がいるくらいって!? 大丈夫かな。
★「東京巨樹の会」第46回観察会 私の参加は4回目
埼玉県本庄市・群馬県上野村の巨樹めぐり:5樹
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