いつかまた、「こだま」と
杉の木でオブジェをつくる造形作家、有馬晋平さんと。さっきまで、この「こだま」の中に入っていましたが、今は腰かけて。
偶然通りかかったギャラリーで、私は運命の「樹」たちと出会いました。
「樹」のたましいをそっととり出した、杉の「こだま」に。
1か月も行っていたという有馬さんの個展。最終日の前日、偶然入って、知りました。
「こだま」の中に入りたくて、最後の日にも行きました。
ひとつひとつ、かたちも、たましいも、ちがう「こだま」に座り、私はしばらく佇んでいました。
まるで、森の中で大樹に寄りかかっている時のように。
それから……とことん、「こだま」と遊んじゃいました!
「こだま」の中に入る。
「こだま」の中に、すっぽり。母親が両手で子供を抱きかかえるかたちだそう。
べッドにしたり。ちょうどいいくぼみがあって……。
「こだま」の中ですやすや……。気づくと1時間が経っていました。
あ、お気に入りの巨樹と出会った時といっしょ。洞に入ったり、根元に寝転んだりって、同じことしたなあ、私。
木目が生きている。
こだまの中は響いてる。
ひとつひとつのこだまに、杉の木が動いていたあかしが、ありました。
すばらしい出会いに感謝して……。
だれに?
たぶん、杉の神さまに。
「有馬晋平展 こだまのここち」
in ギャラリーYUNOR(ユノア)2014年10月31日~11月30日
私を撮影してくださったのはユノアのやまざきますみさんです。素敵な写真をありがとう
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