2015.1.8「東京巨樹の会」in 諏訪大社 上社前宮
信濃國一之宮・諏訪大社の下社秋宮、春宮、上社本宮と巡ってきて、最後は最も歴史の古い「上社前宮」です。諏訪大社のご祭神、建御名方神が諏訪に入って、最初に住まわれたとされる場所。諏訪大社の歴史はここから始まったといわれています。上社本宮の前身だから、「前宮」。諏訪大社の巫女さんたちは「いちばん神聖な感じがする」という人も多いそうで期待して行きました。
丘の上に立つ前宮へは坂道をてくてく登っていきます。
その途中! ヤドリギを発見しました!!
今から約10年前にウィーンで初めて出会ってからずっと、大好きなヤドリギがいっぱい、いっぱい、いっぱい
ヤドリギは晩秋から冬にかけて、落葉樹に寄生して、まんまるい緑色の玉をつくる不思議で美しい植物です。こんなにたくさんのヤドリギを見たのは初めてでした。
「東京巨樹の会」のみなさんもあまりの多さに感動なさっていたので、「西欧では願いを叶える幸運の木なんですよ」とお話しすると、「そうなの!?」と驚かれていました。(みなさん、こんなにご神木や巨樹を巡ってても、ご存じないんだなあ。巨樹を見るのが好きでも、木の文化にはご興味ないのかなあ。自分がしている研究が意味のないことなのかしら…と思うのはこんなとき)
☆聖樹巡礼2015-12
前宮の大ケヤキ
所在地:長野県茅野市宮川2030
樹齢:300年 幹周り:6.67m 樹高:35m
参道にデンッと構えるご神木の大ケヤキさまにもたくさんのヤドリギが……。
「よーけ、もぶれついとるわぁ」
幼い頃、おじいちゃんが柿の木を見上げてよくそう言っていた、広島弁を何度もつぶやいてしまいました。
ほら、諏訪の町を見下ろすと、あっちの木にもこっちの木にも。
感動 ヤドリギさんたちを背に、坂道をさらに登ってゆきます。
☆聖樹巡礼2015-13
諏訪大社「上社前宮」の御柱
前宮に着きました。しんとして、物音一つしません。私たちが歩く足音だけ……。雪の中に立つ「一之御柱」を見上げます。
☆聖樹巡礼2015-14
野生そのもののようなご神木がいくつも立っていました。これはイヌシデ。
前宮は他の三社に比べて社殿も小さく、こじんまりとした空間ですが、神聖な気が漂っていました。巫女さんたちがおっしゃるとおり……。
社殿の裏側の神域には荘厳なケヤキが何本も立っていました。写真が撮りづらく、ご紹介できないのが残念なのですが。
雪景色の中、御柱も聖なる雰囲気を醸し出し、すっくと立っておりました。これは「二之御柱」です。
なんて素敵なところなのでしょう、前宮。心身が清められていくような、いい気が流れ、まさに日本の聖地でした。
天に広がる青い空、純白の雪、神聖な御柱、ダイナミックな大ケヤキ、かわいいヤドリギさんたち。
今回の巨樹巡りの旅は終わりです。
巨樹というより、御神木巡り。新年にふさわしい一日となりました。引率してくださった巨樹写真家の高橋弘さん、ご一緒した皆さま、ありがとうございました
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