2015.2.5「東京巨樹の会」in 伊豆奥地の大杉
巨樹写真家・高橋弘さん主宰「東京巨樹の会」に9回目の参加。伊豆奥地の大杉の報告します。
雪、雪、雪の中で、美しい杉の木と出会いました。
「千手観音杉」を見上げた感動! さらに歩いてもう一本は連理の姿をした「シラヌイの杉」。不思議な形に惹きこまれました。
でもこの日、前日までの快晴とはうってかわって、雪の予報。今回の観察はたった2本で、しかも高橋さんいわく、
「山奥にある巨樹に2キロ(!)歩いて会いに行く」
というもので、巨樹好きでもあきらめるほど不便な場所に立っているという。だから、雪の中では無理かも…とちょっぴりあきらめていたのです。途中のサービスエリアでも高橋さんから、「雪が心配なので、別の巨樹に変更するしかないかなあ」なんて言葉も出て、え~行かないの!?と思いましたが……
雪がだんだんひどくなる中、熱海が近づき、海を眺めながら、ともかく稲取まで行き、お昼ごはんは食べようと予約してくださったお店へ。
なんと、そのお店、絶品ではありませんか!
私が食べたのはイクラ丼。見て!この大漁盛り お刺身もたっぷりでごはんになかなか辿りつけませんでした。
他にもウニ丼も鉄火丼もアジ丼も山盛り!
それから別注した、金目鯛の煮つけも口の中でとろとろ、とろけるようで、おいしかった~
というわけで、おなかいっぱい。満足満足で、別の巨樹でもまあ、しかたないか、雪で帰れなくなるより……なんて思いかけ、バスに乗り込む頃には雪が止んで、すぱーっと青空、辺りが急に明るくなったではありませんか。
するとバスの中であちこちから「行こう、行こう」の声があがり、高橋さんの「行きたい人、手をあげてー」の呼び声に速攻で勢いよくほぼ全員の手が挙がったのでした。そんな中、私。心の中で「えっ、今晴れてるけど、雪がひどくなって帰れなくなったらどうするのよ~!」とおそるおそる手を上げると、多数決で行くことになっちゃいました~
今回の旅は約28名、平均年齢70歳!恐るべし面々。
ああ、おじいちゃまたちに負けとるわ~あたしっ。
へなちょこじゃ~
尻ごみばっかりの人生を振り返ってしまいましたわ、反省。
で、気を取り直して、雪の中へGO!!
立ち入り禁止の看板もなんのその。歩くぜー ざっくざくっ。
ヤドリギ発見! 枝に雪がふわふわ積もっててきれい
ああ、いつまで歩くのか?
ざっくざっく、ざくざく。雪を踏む足音しかしない……。2キロって、どのくらい?
あ、やっとだ。看板発見!「オバケスギの入口」。
☆聖樹巡礼2015-15
千手観音杉
所在地:静岡県賀茂郡東伊豆町大字奈良本
樹齢:1000年
幹周り:6.5m 樹高:27m
この巨樹、「お化け杉」では色気も何もない、ということで、今では「千手観音スギ」が通称となっています。幹から何本もの枝が出ているから、千手観音さまにあやかって、高橋さんのお友だちが名づけたと聞きました。それが今では全国区の名前に!すごいことだ!
本当に美しい。すっくと立った杉の幹から四方八方に枝が伸びています。若々しい青年のような……森の女神さまのような……。
角度を変えて見ると、また違う美しさが。雪をかぶってこその優雅さも。
祈る人。
森の奥深くに入っていくと、3本の杉が仲良く立っています。雪景色。銀世界。
突然、「叫ぼうか?」と隣に立っていたカワイイおばちゃん。大きな木のそばで、いつもだんなさんの名前を叫ぶのだ、このおばちゃん。今日もまた叫ぶらしい。そこで私も“叫ぶ”仲間入り。
「愛してるよ~~~」二人で叫んだ声が雪に吸い込まれていきました……。
みんなで見上げる……。
この会でしか会わない人たちだけど、巨樹が大好きな人と、大好きな木を見上げるって、いいなあといつも思う。
帰りもまた2キロ、歩いて歩いて、ざっくざっく、雪の中…。次の巨樹目指しましょう。
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