放射線被ばくの勉強会に参加しました
↑福島県大玉村・仮設住宅での整体ボランティアの様子。2年前くらい。
先週の日曜日2月14日、放射線被ばくを学習する会に参加しました。
第27回被爆学習会「3.11あのとき、双葉町でなにが起こったか」
【詳細はこちらをご覧ください】
講師は前双葉町長の井戸川克隆さん。
2011年3月11日、全町避難を自主的に実施されたことを、事故4カ月前の防災訓練にさかのぼり、話してくださいました。
“住民を護る”ために政府・県が約束していた防災計画が訓練どおりに実施されず無視されていった経過、原子力災害対策本部に事故当時も現在も当事者である町が排除された状態であること、放射線被ばくの実態など。
いちばん心にこたえたのは「ボランティアでも福島県に行かないでください」という言葉。
「あなたたちがフクシマに入るから安全だと思ってしまう。しかし、被ばく線量は今も高い」と。
現在も危険地域だということを皆が自覚し続けることが大事だと。
整体ボランティアに時々行っている話をすると、仮設住宅の地域でも「行かないでほしい」と井戸川さんはおっしゃった。そこに行くことは結果的にフクシマの人々、子供たちを苦しめることになるという考えは衝撃的で、放射線被ばくの問題の根の深さを感じました。
井戸川さんの他にも発表があり、原爆投下後から原発開発への歴史、福島県原子力防災訓練の実態(2011年11月25、26日実施)、双葉厚生病院など避難指示が届かなかった病院での患者の死の実態等、様々な視点からの報告が行われました。
東日本大震災から5年。時々、福島に整体ボランティアに行きながら、ほとんど何も知らなかったなと実感しています。こういう勉強会にはこれからも参加したいと思います。
☆上写真:大玉村・仮設住宅の集会所にて。整体ボランティアでは午前中、健康体操。午後は布団を敷いて、整体&マッサージ。以前は仮設住宅ができたばかりの頃から月2回、整体のうまい(?)友人グループ「チーム天真」で定期的に行っていましたが、資金も途絶え、人数も減り、数カ月に1~2度、都合がつく人が集まったときだけ行くようになりました。
☆下写真:大玉村・仮設住宅のそばに建てられた復興住宅。入居は抽選だそう。
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