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2017年1月31日 (火)

TOKYO聖樹巡礼1「都立図書館前のイチョウ」

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TOKYO聖樹巡礼 1 】
「都立中央図書館前のイチョウ」

▼樹種:イチョウ(イチョウ科)落葉高木 
▼学名:Ginkgo biloba
 
▼シンボル:長寿、生命力 
▼所在地:東京都都立中央図書館の前

大好きな木に久しぶりに会いに行きました。都立図書館前に立つ、大きなイチョウの木。巨樹が好きな人には、こんな小さな木じゃつまんないってことになるのでしょうが、私のお気に入りの木。

天然記念物に指定されるような「巨樹」じゃなくても、ご利益をうたう「ご神木」でなくても、すばらしい木は世の中にたくさんあるのですhappy01

このイチョウもその1本。堂々とした幹。美しい樹冠は宇宙の法則を守ったように、正確に、枝々が広がっています。(落葉樹の枝のデザインは、人間の肺の血管の形とそっくりなのです。海のサンゴもね)。秋には黄金色に染まり、それはそれは美しい。

何よりも、この木を好きなのは、苦しむ人をあたたかく迎えてくれるからです。

10年以上前のことですが、この木に会いに通ったなあ。泣きに……。ちょうど裏側にまわると、幹は女性1人のカラダがすっぽりと隠れるくらいの太さがあって、誰にも見つからずに、この木の下にずっといられるのです。

イチョウの下に立っていると、自然と涙があふれてきました。ほろほろ、ほろほろ、いくらでも流れてきます。木は、静かに、静かに、私の涙を受けとめてくれました。いつまでも、いつまでも。

あなたも……
悲しいとき、誰にも言えない迷いがあるとき、自分を信じられなくなったとき、このイチョウに会いに行ってみてください。きっと、あなたの心に、いのちの灯をともしてくれると思います。

新しい時を刻む、小さな種を心に蒔いてくれると思いますconfident


当時、つくった詩があります。


樹木よ
目に見える悲しみ
目に見えない悲しみ

目に見える苦しみ
目に見えない苦しみ

根っこの果てまで
人とわかち合うのはむずかしい

けれど、だれの人生にも
悲しみや苦しみはあって
樹木は目に見えない
痛みも受けとめてくれる



原点に戻ろう。2016年の終わりに思ったことでした。

「木はひとの魂を救ってくれる」―そのことを伝えたいと思って、「木」のことを書き始めたことを。

本の木のなかに、多くの人の人生がつまっています。

今日、紹介したイチョウはTOKYOの歴史を見つめてきた木です。この地域に生きる人々の暮らしを見てきたのです。それぞれの土地でともに生きてきた、「ひとの心」と「木のこころ」のふれあいを書いていきたいと思います。私たち人間よりも遥かに長い歳月を生きる、木が見てきたものを。

ここ数年は故郷ヒロシマの被爆樹(Atomic Bomved Trees)を中心に巡ってきました。

2017年、日本全国の、人とともに生きる木々と、出会う旅を再スタートします。

地域に根ざした、木々の声を聴く旅へ。

美しい木、びっくりするほど大きな木、不思議な形の木、精霊や妖怪のウワサがある木、歴史的な謂れのある木ナドナド。

何よりも、私と木との心がふっと通い合えた瞬間のことをお話ししたいと思います。

あなたの街にも訪ねるかもしれません。そのときは、素敵な「木」のことを教えてください。

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今、執筆中の本のため、昨日はこの図書館にこもっていました。久しぶりに来たら、カフェもあって、過ごしやすくなっていましたheart04


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