書の稽古、8年ぶりに復活して、初めての発表会でした。私が書いたのは、元代の政治家・書家の趙孟頫(ちょうもうふ1254-1322)の行書。悪戦苦闘の日々。ありがとうございました。人生の楽しみが1つ増えました♪
天真書法塾 第16回発表会
2018年1月19日(金)〜21日(日)
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◎臨書「煙江疊嶂詩」趙孟頫
◎作者:趙孟頫(1254―1322)
中国、元代の政治家、書家である趙孟頫の行書。彼は浙江省蘇州生まれ、徹底的に王羲之に習い、復古主義に徹した。「蘭亭敘」の臨書、数百本と伝えられる。各書体に優れ、進士(科挙の科目)の試験答案用の文字は欧陽詢型から趙孟頫型に移っていったほどだという。方筆、独特の跳ね、堂々たる姿などが特徴だ。
私が学ぶ、師・青木宏之先生の天真書法塾は、中国の書の歴史を順に追って書いていきます。文字の歴史をたどっていくことにもなり、非常に勉強になります。
古代中国の甲骨文から始まり、金文(きんぶん)、石鼓文(せっこぶん)、篆書(泰山刻石)、隷書(石門こう、礼器碑、曹全碑、張遷碑)、木竹簡。
宋克の章草「急就章」のあと、楷書の学びへと進みます。鄭道昭の鄭義下碑、虞世南の孔子廟同碑、柳公権の玄秘塔碑。
そして、今回書いた趙孟頫の楷行書「煙江畳嶂碑」の臨書です。
「臨書(りんしょ)」とは、そっくりそのまま書くことです。
文字の形、線と線の空間、配置など。文字と文字との間もそっくりに真似することで、書家の呼吸、リズムまで受けとめていこう、身につけようと試みるのです。
今回、私は趙孟頫さんという、約700年前の人の書をお手本にして、学ばせていただきました。
朝、趙孟頫先生にご挨拶して、書き続けた日々。
8年のブランクは苦しい苦しい時間でしたが、再開して本当によかった
書と格闘しながら、墨、紙の選び方も学んだ数カ月。墨の匂いが好きだったこと、紙の手触りも。墨色を比べることも。紙と書の相性を調べることの楽しさも。私は墨の世界がこんなに好きだったんだ・・・とあらためて気づいた日々でした。
今は、趙孟頫の楷書「玄妙観修三門記」で学んでいるところです。
これから、顔真卿、王羲之、米ふつなど書道史上の名だたる達人たちの臨書も待ちかまえています。
書をうまくなるには体力も必要。マラソン、始めるか

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