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2019年2月

2019年2月23日 (土)

顔真卿に埋没する日々

まもなく終わる顔真卿展、楽しみました。東京国立博物館にて、明日24日、日曜日までです。台北の故宮博物院から初来日した「祭姪稿文(さいてつこうぶん)」もよく観ました。ああ、名残惜しい。
21日(木)は、開場前に到着したのに行列で、入場まで5分待ち。「祭姪稿文」まで10分待ち、もう一度観たいと後ろに並んで、2往復。
22日(金)は、故郷から上京した友人を連れ、11時着と出遅れ、入場まで60分待ち。「祭姪文稿」まで80分待ち、見納め。
会期中3度通った顔真卿展。初日開場と同時に入り、12往復・21日2往復・昨日1回で、計15回「祭姪稿文」見ることができました。悲しみ憎しみの感情がそのまま現れた行書の最高傑作。唐時代、安史の乱で惨殺された甥の追悼文の下書き。最初、顔真卿は冷静に書き進めますが、徐々に悲しみの感情が高ぶり、書き損じ、墨でぐるぐる塗りつぶして書き直した跡が残る、生々しい書です。
明日、最終日に行かれる方は開場前に到着することをオススメします!「祭姪稿文」の他にも優れた書が数多く展示されています。漢字の始まり、甲骨文から書の歴史がよくわかる展示。書道をしてない人でも、空海、聖武天皇、嵯峨天皇、玄宗皇帝、則天武后などなど、歴史上の著名な人物の書に注目、すばらしかったです。
今日はこれから、私が所属する天真書法塾の作品発表会なので、受付のお仕事に向かいます。書って、本当にいいなあ。8年ぶりに稽古を復帰して、書に邁進する日々、幸せです。

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2019年2月18日 (月)

2019.2.16報告「江戸川区・語り部カフェ」で講演しました

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【被爆樹木に関する講演の報告】

第11回「江戸川・原爆語り部カフェ」

日時:216() 14 時〜15 30
所:レストラン伊太利庵(江戸川区中葛西)


月1度、江戸川区のレストランで開催されている、被爆体験を聴く会に呼んでいただきました。主催は光文社の編集者、K.Murataさん。「原爆の話をもっと聞きたいと思っても、聞く場がないのが現状です。ちゃぶ台を囲む感じで、当時の話を聞いてみませんか?」という呼びかけのもと、20184月にスタートした江戸川区・語り部カフェ。第1部では被爆証言、第2部では原爆について知るミニ講座という2部構成。私は後半30分、「被爆樹木」について話す機会をいただきました。

東京近県で話をすると、「被爆樹木」を知っている人は約3040人のうち1人か2人、全くご存じない方や原爆に関心のない方も多いので、「被爆樹木とは何か?」を話す前に、「原爆とは何か、どんな状況になったのか、放射線を浴びるとどうなるのか」などを話してから木々の話にいきますが、今回は前半で伝承者の方が丁寧に話してくださったので、被爆樹木の話に進みました。代表的な広島城のユーカリ、長崎・山王神社のクスノキの被爆直後と現在の写真をご覧いただき、最も伝えたい「その木の下で何が起こったのか!?」これは木が立つ場所の被爆当時を描いた原爆の絵を用いながら、また、木の所有者である被爆者の方々から聴いた体験を伝えました

「あの焼け野原で芽が出たんだ、すごいね」だけではすまされない、熱線や爆風で傷ついた「被爆樹木」の姿から伝えるべきことを、私は語れたのだろうか?いつも悩みますが、何人かの参加者からエールをいただきました。小学校教諭の男性には「子どもたちにどう戦争・原爆を伝えるか迷ってばかりです。木をテーマに被爆体験を語るのは子どもたちに伝わりやすいかもしれない」と背中を押す言葉をいただきました。

私の前に話されたのは、戦争体験の伝承者、Iさん。いつもの語り部カフェでは被爆者が自ら被爆証言されるのですが、今回は若い女性、Iさんが平田忠道さん(1930 年生まれ・広島で被爆)の被爆体験を語られました。「伝承者」は原爆を経験していません。体験者から話を聞き取り、話し方や朗読技術などの研修を受けて、被爆者の被爆体験を話します。Iさんは国立市が立ち上げた「くにたち原爆・戦争体験伝承者育成プロジェクト」で勉強をなさった方。

戦争、原爆を知らない私たちがどう伝承し、発信していくのか、参考になりました。

語り部カフェのあと、歩いて3分ほどの公園へ、江戸川原爆犠牲者追悼碑にみなさんとお参りしました。ここには被爆アオギリ2世が立っているのです。このアオギリについてはまたの機会に報告します。

主催のMurataさんは『カウンターの向こうの86日』をつくられた編集者さん。著者は広島のバー、スワロウテイルで毎月6日、「被爆体験者の証言の会(語り部の会)」を続けられた冨恵洋次郎さん。この本の出版前に、肺がんにより37歳で亡くなられました。スワロウテイルでの語り部の会は今も続き、Murataさんは東京で、冨恵さんの意思を継ぐように語り部カフェを始められたのです。これからも毎月、葛西駅から徒歩5分のイタリアンで続けられます。私もまた聴きに行きたいと思います。

 

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2019.2.19ラジオ出演「ブック・アンソロジー〈もっと素敵にマイライフ〉」第20回パンジー

【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』(説話社刊)から季節の花を紹介しています。 

2月は、「パンジー」です。

シンボルは「愛と希望」。そして、「恋の魔法」。

別名はなんと「Kiss me!」。バレンタイン・デーにふさわしい花なんです。シンボルの由来となったエピソードが世界中にあります。その1つ、愛のキューピッドの物語をギリシャ神話から・・・続きはラジオでどうぞ。


◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。

第20回 2019年2月19日(火)放送予定



 

 

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2019年2月12日 (火)

2019.1.22ラジオ出演「ブック・アンソロジー<もっと素敵にマイライフ>」第19回ウメ

【ラジオ出演のお知らせ】

毎月1度、季節の花についてのおしゃべり。2019年の始まり、1月は「梅」をご紹介します。

松竹梅の梅。お正月にかざる、おめでたい花の代表ですね。まだ寒い時期にいち早く、花を咲かせるため、春を告げる花。

ウメのシンボルは「五福」。"5つの幸福をもたらす花"とされています。それは、長寿、富、無病息災、徳を得ること、天命を全うすること。

今年1年、自分にとって、5つの幸福とは何だろう?と考えながら、ウメの花を飾ってみてはいかがでしょうか・・・続きはラジオでどうぞ。

◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。

第18回 2019年1月22日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=sI6phdaWVQQ

 

 

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2019年2月 4日 (月)

2019.1.12トークイベント報告「北欧神話を紡ぐ」with仙波るいさん

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【トークイベントの報告】

「仙波るい個展 紡戯ごと~北欧神話を紡ぐ」トークイベント
日時:2019112(土)15:00~

場所:
CASEギャラリー(代々木八幡or代々木公園駅)

1月、アーティストの仙波るいさんと行ったトークイベント、とても楽しい会になりました。

「北欧神話」をテーマにつくられたテキスタイル・アート。るいさんの作品に描かれた女神さまや動物たちの物語を11つご紹介しながらお話ししました。

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写真は、宇宙樹ユグドラシルの枝に、神話に登場する動物たちがのっかっているのですが、どのコにも神秘的な物語があります。食べても食べても蘇るヤギ、馬より早く走る黄金のイノシシ、躊躇する者という名のシカ。指さしているのは、女神フレイヤのネコetc.

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それから、人間の寿命を決める運命の女神さま等々。

布に絵を描き、染め、さらに、糸をさすという、果てしない工程を経て作られたるいさんの作品は、あたたかで、やさしくて、なんてかわいい世界。「北欧神話」といえば、漫画『進撃の巨人』やゲームなど、神さまVS巨人のようなバトル世界というか、戦闘のイメージが強いけれど、じつはこんなにほのぼの、かわいい世界もあるんです。北欧の自然の色や空気感、北欧の幸福感もちゃんと表現してくださったことが本当に嬉しかったです。

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なんといっても、私が知りたかったのは、どうして、「糸をさす」という表現を選んだの?ということ。「糸」でひと針、ひと針・・・。

質問すると、るいさん、ご自身のアートの始まりや制作過程のことなど、丁寧にお話ししてくださいました。同じ緑色の糸でも濃い緑、淡い緑と色味を変えたり、同じ色でも、糸の太い細い、さす本数を変えて表現しているという制作秘話には感動しちゃいました。パッと見ただけではわかりません。トークのあと、目を近づけて、じーっと見つめる人が続出!

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布の絵本も素敵でした。北欧神話は時系列に並んでなくて、さまざまな物語が集まって、1つの神話になっているのですが、エピソードの1つ「雷神トールの妻シブが丸坊主にされる事件」が、かわいい、かわいいアートになっていました。物語の中でいちばん印象に残ったから、選んだそう。

上の写真は、ノルウェーのオスロ市庁舎前にある北欧神話の木彫り壁画。雷神トールが空を駆けるようすが彫られています。皆さまに、旅したときの写真を見せながら、トールがどんな神さまなのかを話しました。

「ほかにも、いろんな物語が絵本にできるよね、第2弾、第3弾が楽しみね!」とトークは締めくくられました。

蘇るヤギの話とか、若返りのリンゴをもつ女神イズンの話とか、トールが巨人にだまされる話とか、、、。

新しい楽しみが生まれた時間。

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るいさん、いらしてくださった皆さま、ありがとうございました

いい1日でした。

主催のCASEギャラリーYukawaさん、ありがとうございました。


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※写真はるいさんのだんな様の撮影です。

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