顔真卿に埋没する日々
まもなく終わる顔真卿展、楽しみました。東京国立博物館にて、明日24日、日曜日までです。台北の故宮博物院から初来日した「祭姪稿文(さいてつこうぶん)」もよく観ました。ああ、名残惜しい。
21日(木)は、開場前に到着したのに行列で、入場まで5分待ち。「祭姪稿文」まで10分待ち、もう一度観たいと後ろに並んで、2往復。
22日(金)は、故郷から上京した友人を連れ、11時着と出遅れ、入場まで60分待ち。「祭姪文稿」まで80分待ち、見納め。
会期中3度通った顔真卿展。初日開場と同時に入り、12往復・21日2往復・昨日1回で、計15回「祭姪稿文」見ることができました。悲しみ憎しみの感情がそのまま現れた行書の最高傑作。唐時代、安史の乱で惨殺された甥の追悼文の下書き。最初、顔真卿は冷静に書き進めますが、徐々に悲しみの感情が高ぶり、書き損じ、墨でぐるぐる塗りつぶして書き直した跡が残る、生々しい書です。
明日、最終日に行かれる方は開場前に到着することをオススメします!「祭姪稿文」の他にも優れた書が数多く展示されています。漢字の始まり、甲骨文から書の歴史がよくわかる展示。書道をしてない人でも、空海、聖武天皇、嵯峨天皇、玄宗皇帝、則天武后などなど、歴史上の著名な人物の書に注目、すばらしかったです。
今日はこれから、私が所属する天真書法塾の作品発表会なので、受付のお仕事に向かいます。書って、本当にいいなあ。8年ぶりに稽古を復帰して、書に邁進する日々、幸せです。
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