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2019年6月

2019年6月25日 (火)

クリムト展に物申す

「クリムト展」へ行きました。忘れがたいウィーンへの旅、ベルヴェデーレ宮殿で、初めてクリムトと出会った時の感動をもう一度味わいたい!と出かけたのですが、なんで、こんなくすんだ壁にクリムトの絵を、、、(涙)ねずみ色とか暗い緑色とか、クリムトならではの輝きが沈んで見えます。ベルヴェデーレ宮殿では、クリムトの絵は黄金に光り輝いていました。室内装飾が美しい部屋の壁面に飾られて、その荘厳さと共鳴し合うように、絵の中の金色も、額縁の金色も、黄金色に光を放って、こちらに迫ってくるようだったのです。とくに、有名な「ユディトⅠ」。壁面を暗い色にしたのは、絵そのものをよく見せようという配慮なのかもしれませんが、クリムトの輝きを表現するにはあまりに暗すぎる、と残念に思いました。今回、いちばん心に残ったのは会場を入ってすぐの、横顔の少女像「ヘレーネ・クリムトの肖像」。白い服を着た少女のやさしい表情に心救われるようでした。
これからクリムト展に行かれる方は、本来は黄金にあふれる宮殿の美しい部屋の中に飾られていたと想像しながら、ご覧ください♪
そうそう、最後の1枚にも疑問。クリムトが描いてきた、生きる喜び!自然の輝き!を感じながら、会場を後にしたかったなあ。彼のテーマ「生命の円環」の最後を飾る作品としてなのか。円環ならば、やはり生の誕生で、新たな生命循環を感じさせる絵で締めくくるべきではなかったか、と私は思います。クリムトのめぐりゆく円環の中に身を置いて、会場を去る、、、という演出。
過去最多というこのクリムト展。ほとんどの絵を提供したベルヴェデーレ宮オーストリア絵画館の学芸員たちは「No!こんなの私たちのクリムトじゃない!」と言わなかったんだろうか、、、。
それにしてもクリムト・グッズの豊富さには驚きました。展示の工夫より、お金とアイデアをこちらに注いでしまったのね。と、クリムト展に物申しつつ、2回も見に行きました。
★19世紀末のウィーンを代表する画家グスタフ・クリムト(1862-1918)の25点以上の油彩画を集めた「クリムト展 ウィーンと日本1900」東京都美術館(上野)にて7月10日(水)まで。

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2019年6月24日 (月)

カピバラが好き

カピバラにさわった。おしりのへん、足の付け根あたりに「気持ちいいスポット」があるそうで、看板に「うしろを向いて座っていたら、触ってあげて」とあったので、試してみました。毛はかため。最初は知らん顔だったけど、家族の1人が触ると、耳をぴこぴこ動かした。私が触ると、あくびして、伸びして、ゆったり座り直した。とっても嬉しかった♪
★草津熱帯園

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2019年6月16日 (日)

2019.6.18FMふくやま「ブック・アンソロジー〈もっと素敵にマイライフ〉」第24回くちなし

【ラジオ出演のお知らせ】 

月に1度、『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』(説話社刊)から季節の花を紹介しています。 
6月は、「くちなし」です。

シンボルは、「不言実行」「他言無用」。

クチナシは6枚の花びらをもった真っ白い花です。花の名前のとおり、「口」が「無し」を意味しています。シンボルにまつわるエピソードがすでに鎌倉時代に書かれているんですよ・・・続きはラジオでどうぞ。
 
◎番組名:エフエムふくやま・本の情報番組「ブック・アンソロジー」&
      <もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分頃から。 

日本全国どこからでもWEBでお聴きになれます。

★動画ラジオ YouTubeでお聴きください。
第24回 2019年6月18日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=2HBp5XD3xUs


★本の詳細はこちらからご覧ください。
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』杉原梨江子著(説話社刊,2017)




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2019年6月10日 (月)

2019.6.24講演会「北欧神話をめぐる木の物語-宇宙樹ユグドラシルとは何か?」

【重版&講演会のお知らせ】
拙著『いちばんわかりやすい北欧神話』(実業之日本社刊)が重版になりました。昨年10月に重版になったばかりでもう次の重版という、嬉しいお知らせ。私の周りでは「北欧神話」に関心ある人はあまりいませんが、10〜20代のゲーム世代には特別な存在のよう。この前、故郷に帰った時、母親の友人(70代後半)が「私の孫がねえ、なんでおばあちゃん、僕がほしい本持っとるん⁉︎って言って、持って帰っちゃったのよ〜。もう1冊ある?」とまた買ってくださいました。お孫さんは小学生だそう。ついに、北欧神話好きは小学生まできたか!と感慨深い。
6月14日土曜日、「北欧神話」をテーマに講演します。終了後はカフェで懇親会もあります。時間のある方、北欧神話をちょっとかじってみようと思う方、ぜひいらしてください。日本でいちばんわかりやすく、北欧神話を紹介します!
演題:「北欧神話をめぐる木の物語-宇宙樹ユグドラシルとは何か?」
日時:6月14日(金)18:30〜21:00
場所:京橋プラザ区民館
参加費:1000円、学生500円
主催:北欧文化協会

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