Atomic Bombed Trees

2017年12月11日 (月)

2017.12.10被爆樹木を伝えることの難しさ

原爆を生きのびたヒロシマの木-「被爆樹木」について話す機会が増えた。しかし、話すたびに不安になる。伝わっているのだろうか。少しは興味をもっていただけただろうか。昨日もまた、不安でいっぱいのまま、家に戻ることになった。

今回は自分からのアプローチでなく、写真家の浅見俊哉さんからお誘いいただいた。アートを仕事にする人々の集まり<SMFアート井戸端会議>である。イベントのタイトルが「被爆樹木について 今について 未来について 語ろう」というものだった。だから、全く興味のない人はいないだろうし、「被爆樹木」について知りたいと思ってくださる方がいらっしゃるだろうと期待したが、どうもそうではないらしかった。

浅見さんは被爆樹木の「影」を撮り続けるアーティストだ。ヒロシマの影を残した人(広島平和資料館に影が残る石が展示されている)と重なり、心に響くテーマだと思う。何よりも写真が美しい。「原爆」からはかけ離れた世界にも感じる。しかし、彼の写真を見た人が、その美しいヤナギの葉に心惹かれ、じつはそれが“原爆投下後に再び芽吹き、今も生き続ける木”であると知ったとき、どう感じるのか? 焼け野原に芽生えたと感動するのか、被爆した木?とぎょっとするのか。「こわい」と言った人もいると聞いた。放射線の影響を考えての発言だろう。どんな感想にせよ、「原爆」に関心をもっていただくきっかけとして、すばらしい作品だと私は思う。だからこそ、今回「一緒にクロストークをしていただけませんか?」と依頼にすぐにOK のお返事をした。

「被爆樹木について 今について 未来について 語ろう」
日時:2017年12月10日(日)
場所:埼玉県立近代美術館 3階講座室
主催:SMFアート井戸端会議

トークでは、前半で私が「被爆樹とは何か?木のそばで何が起こったか」を被爆の特徴(ヤケド痕、ウロ等)がよくわかる木々を中心に紹介、後半では浅見さんが「アートとしての被爆樹木」について語られ、残りの時間で2人の対談という流れであった。

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浅見さんとのお話はとてもおもしろかった。私自身、1人黙々と、被爆樹木を追い続ける取材のなかで感じていたことを、浅見さんも感じられていたことに、ホッとするような、勇気をいただくような気もした。

いちばんへこむ言葉として、被爆樹木を通して原爆を伝えることに対し、「軽い」「甘い」「真剣に考えていない」というご意見がある。浅見さんも個展の時などに同様のことを言われていたと知り、ああ、やはり同じような反応はあるのかと納得した。そういう心傷つく意見に対し、浅見さんがどう向き合っていったか、そんな話も聴くことができて、本当によかった。同じテーマをもつ人がいることの心強さを感じたクロストークであった。

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一方で、参加者の方々の反応は今一つというか、あまり関心を持たれなかった印象があり、またもや、へこむ。「被爆樹木」を少しずつ紹介していく、私の話の展開がつまらなかったのかもしれないと反省しきりだったが、ひと晩経って思ったのは、根本的に参加者の方々は、浅見さんのアートとしての「被爆樹木」には関心があるが、原爆から蘇った木々―被爆樹木そのものには関心がないのではないか、という思いである。被爆樹木のそばで生きてこられた被爆者の話も少ししたが、重いと感じられたのかもしれない。また、私はアートの創り手ではない。表現の仕方は様々だと思うのだが、そのことも無関心の度合いを深めたようにも感じた。

それぞれの人にとって、“身近なこと”として、被爆樹木を考えていただけるように“伝える”ことは難しい。まあ、自分の力不足なのだが。

ただ、身近なこととして、と考えると、関心のない大人たちよりも、子どもたちのほうがはるかに、身近な存在として、戦争、原爆=核兵器をとらえているように感じている。今年、都内の小学校6年生に平和授業をする機会を得たとき、ひしひしと感じた。

「ボクたち、わたしたちの未来に、戦争が起きるかもしれない。核兵器が使われるかもしれない。ボクはもしかすると、戦争に行くことになるかもしれない」

と、漠然とした恐怖感をともなって、“身近なこと”として、感じているのではないだろろうか、と。被爆樹木の傷あとの写真を見せ、原爆について話しながら、そんな真剣さが伝わってきた。この子どもたちにこそ、伝えていきたいと思う。

1日を振り返って、さまざまなことを考えた。
今までも主催者に興味をもっていただいて講演を引き受けるが、現場でアウェイ感の強いことは多々ある。「興味なし、終わり」的な対応。興味がない人に知っていただく工夫をいつも考えているが、今年はへこむことも多く、講演のたびに反省、反省。

どんな立場にしろ、講演にいらしてくださった方々に、「ああ、今日は来てよかった」と思っていただける伝え方、話の展開をもう一度考えてみようと、新たな闘志が湧いてくる1日であった。

声をかけてくださった浅見さん、SMFアート井戸端会議のみなさま、貴重な機会をありがとうございましたheart04

※撮影:SMFアート井戸端会議(浅見さんfacebookより)

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2017年11月18日 (土)

2017.11.18長崎・被爆樹巡礼「悟真寺のクスノキ」は見つからず

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追い返された。玄関先、インターフォン越し。

「原爆を生き延びた木? そんなものはない!」coldsweats02

ご住職さんに会ってももらえず、回答しているのはお寺のどなたか。

杉原「あの、最近、長崎市の方が調査にいらっしゃらなったでしょうか。被爆樹のクスノキが境内にあるはずなんですが・・・」

お寺の人「知りません、聴いたこともありません」

調査、終了。

けんもほろろ、とはこういうことを言うのねcoldsweats01

今回の長崎行き。前回、行けなかった被爆樹をめぐるのがいちばんの目的。

といっても、広島と違って、個人宅の被爆樹が多い長崎では自由に会いに行ける木々は少ないのです。30か所の被爆樹のうち、悟真寺は国際墓地のある有名なスポットなので行ってみました。

で、冒頭の対応でした。境内にクスノキがあるので、行けばわかるだろうと思っていた私が甘かった。。。しょぼん。weep

長崎駅からタクシーでここまで来て、帰りはバスで20分くらい待って、長崎駅へ戻る。遠い。遠かった。タクシー代もかかった。ああ、ああ、出直すしかない。

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私、何やってんだろう。誰に頼まれたわけでもないのに、1本1本、被爆樹をたずねる旅を続けて。

「そんなもん、知らん」と言われてcrying

バスには荷物おろされるわ、寺では邪険にされるわ、、、心が折れそうである。

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延々と待ったバス。長崎駅まで無事に戻れるんだろうか・・・gawk と思った、2017年11月18日夕暮れ。

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2017年11月17日 (金)

2017.11.17長崎空港バス、荷物をまちがえて下ろす!

しかし、このすばらしいご縁の前、とんでもないハプニングが起きた。

長崎空港からバスで長崎市内に到着したのはいいが、運転手がまちがえて、私の荷物を前のどこかのバス停で下ろしてしまったというのだ。

バスの下段、荷物置き場は空っぽである。あぜん。

しかも、運転手は「バスで客を下ろしたあとでホテルに持って行く」などと悠長なことを言う。

トランクには、これから初めて会う大事な方々との資料がすべて入っている。

運転手が営業所に電話し、代わってもらうと、「降ろした場所まで取りに行ってください」と言う。はあ!??? 私がなんで!?

約束の時間は刻一刻と近づいてくるshock 手ぶらで行くことも覚悟したが、納得がいかない。

のらりくらりと「あとで持って行く」を繰り返す運転手と電話口の男。

「今すぐ、持って来い!!!」

ひっさしぶりに怒りを爆発させたannoyannoyannoy

当の運転手は平謝り、電話口の男に速攻でホテルまで持ってくるよう言って、バスをあとにした。

海外に行くときに乗るリムジンバスでは番号札で丁寧に確認を繰り返す。そのシステムが長崎空港バスにはないのだ! 口頭で伝えるだけでは、運転手は覚えきれず、理解しないのだから改善すべきだ!

今度の長崎行きでは念には念を入れなくてはならんっ!annoy


まあ、長崎ねこでも見て、気をしずめるか・・・

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2017.11.17長崎・ご縁の始まり

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長崎に到着すると、いつも真っ先に行くのは「山王神社のクスノキ」。今日はご縁あって、被爆者のIさんを訪ねることになった。

ご紹介してくださるのは、この方も初めてお目にかかるSさん。東京で月に一度の勉強会で会う弁護士H先生のご紹介である。

人のご縁はすばらしい。

H先生からSさんにつながり、私が「被爆樹木を多くの人に伝えたい。長崎の被爆者の方々に話を聴きたい」と長崎行きの意図を伝えると、Sさんをご紹介してくださった。

「人生」は、「人」と「人」とのつながりで「生」きることなのだなあと、あらためて考えた長崎行きの始まりとなった。

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2017年9月 8日 (金)

城山国民学校の双子クス in 長崎市

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1945
年(昭和20)年891102分、原子爆弾が投下されました。焼け野原となったナガサキの街で、再び芽を吹き返し、今も生き続けている木々があります。クスノキ、カキノキ、タイサンボク……。被爆後に芽吹いた、小さな緑に、多くの人が生きる力と希望を見い出しました。

爆心地から約2キロ以内で被爆し、現存する約31本を、長崎市は「被爆樹木」として登録しています。長崎市が本格調査をスタートした20176月、私も1本1本を訪ね歩き始めました。今後、すべての被爆樹の写真を撮影し、被爆の記憶のある人や、木を守っている人々に話を聴く予定です。

小学校へと登る坂道の入口で、毎朝、子どもたちを迎えている被爆クスノキについて、公式サイトで紹介しました。どうぞ、ご覧ください。

こちらdown
http://rieko-sugihara.com/photo_essay/j_tree/nagasaki/

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2017年9月 5日 (火)

2017.9.2講演会の報告「トークセッション・ヒロシマ連続講座第32回 原爆から蘇ったヒロシマの木」in 駒込

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【講演会の報告】

東京で原爆について勉強する会で講演をさせていただきました。

たっぷり3時間。広島市内の被爆樹(原爆から蘇った木)について、現在、私が知り得る限りの情報をお伝えするとともに、<「被爆樹を通して原爆を伝える」ことのこれから―課題>についても提案しました。

▼タイトル
トークセッション《ヒロシマ・連続講座》
32回「原爆から蘇ったヒロシマの木―被爆樹の向こうに見えるヒロシマ」

▼日時:201792日(土)13時~16
▼参加人数:約20
▼主催:竹内良男氏《ヒロシマ・連続講座》

<講座の流れ>
公式サイトをご覧ください。
http://rieko-sugihara.com/information/201792in.html


これからも被爆樹の取材を続けていきます。新たな木々の姿、被爆者の方々との出会いを通して、原爆の伝承を続けていきたいと思います。

ご清聴、ありがとうございましたconfident

 

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2017年8月20日 (日)

うれしい便り

広島から手紙が届いた。

以前、被爆建物の旧日本銀行広島支店ギャラリーで、被爆樹の展覧会を行なったとき、いらしてくださった方から。

広島で行われている被爆樹の情報をお知らせくださった。

本当にうれしい。ありがとうございます。

被爆樹のことを追いかけていると、時々、孤独に襲われますが、こういうエールのお手紙をいただくと、また頑張る気になります。

遠い空の下で、私のことを応援してくれている人がいるんだなあ。

それだけで、あったかい気持ちになって、もっともっと日本中に!という一歩に気合が入ります。

誰に頼まれたわけでもないけれど・・・。

心からあふれる何か、背中を押されてる感じ、この思い、大切にしようと思えるのです。

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2017年8月15日 (火)

20170815今日は終戦記念日です

今日は終戦記念日です。

この日を過ぎると、原爆や戦争の報道はぐっと少なくなっていました。

それが残念でならなかったのですが、今年は違いますね。

目の前の脅威に煽られて、戦いの思考になっていきませんように。

決して、二度と、戦争をしてはいけないと、今を生きる人々が皆、思い続けますようにconfident

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2017年8月14日 (月)

ヒロシマ行きを終えて

原爆忌にはヒロシマに滞在するようになりました。

『被爆樹巡礼』を出版して以来、1人で過ごすことが少なくなりました。この夏も。

木のそばで生きてこられた被爆者の方々にお話を聞きました。千田公園のクスノキ並木、安楽寺のイチョウ、本川小学校のニワウルシ。

それから、ピースボランティアのTさん、Nさん。

『いわたくんちのおばあちゃん』の主人公の母親にあたるIさん。

アーティストのY.Hさんの展覧会にも行くことができました。

1人黙々と「木」を巡っていたときに比べると、なんて、幸せな夏でしょうか。

こうして、1人1人、ご縁がつながって、ご一緒に、原爆を伝えていく人であり続けたいと思います。

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2017年8月 8日 (火)

HIROSHIMMAにきました

明日は、東広島市立図書館にて、小学生向けに講演会です。

「原爆からよみがえったヒロシマの木のおはなし」

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