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2018年12月 4日 (火)

2018.12.18ラジオ出演「ブック・アンソロジー」第18回クリスマスローズ

【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

12月は「クリスマスローズ」についてお話しします。

ちょうど今、12月から3月頃まで咲く「クリスマスローズ」。花びらがとても薄くて、透き通るような白や紫色が神秘的な花ですね。この花のシンボルは「慈悲」。アダムとイブの物語がシンボルの由来です。クリスマスローズは、天国の庭園で最初に咲いた花と言われているんですよ・・・。続きはラジオでどうぞ。


◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第17回 2018年12月20日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=NufM7zWuGS0&t=42s

★クリスマスローズ(キンポウゲ科・常緑多年草)
学名:Helleborus niger
シンボル:慈悲、純粋、救済
裏シンボル:死、中傷

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2018年11月21日 (水)

2018.11.18ラジオ出演「ブック・アンソロジー」第17回スイセン

【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

11月は「スイセン」についてお話しします。

シンボルは「自己愛」。

水仙のシンボルは「自己愛」。ギリシャ神話に登場するこの花の誕生伝説がシンボルの由来です。学名にもなった美少年ナルキッソスの物語をご存知でしょうか。
今回はこの物語とともに、「スイセン」を愛した1人の女性を紹介します。それはフランス王妃マリー・アントワネット。ベルサイユ宮殿から少し離れたトリアノン宮殿にある庭園に植えた花の1つが水仙でした・・・。続きはラジオでどうぞ。
 


◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第17回 2018年11月20日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=0w5opl0nzUU 

★スイセン(ヒガンバナ科・多年草)
学名:Narcissus tazetta
シンボル:自己愛、春の訪れ、希望
裏シンボル:報われぬ恋、復讐、死

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2018年9月27日 (木)

2018『いちばんわかりやすい北欧神話』重版が決定しました

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【重版のお知らせ】

2013年に出版した『いちばんわかりやすい北欧神話』の重版が決まりました。4刷です。手に取ってくださった皆さま、ありがとうございます。アマゾンkindor版で神話部門1位をいただいています。

「北欧神話」はスウェーデン、ノルウェ、デンマークで語り継がれてきた神話。天地創造から最終戦争、世界滅亡までが描かれる壮大な物語です。神々はいたって人間臭く、オーディンやトール、ロキなど、キャラクターのおもしろさからゲームや漫画のネタに使われていることで有名です。最近では漫画『進撃の巨人』『ワンピース』、トールキンの『指輪物語』、古くはワーグナーのオペラ『ニーベルングの指環』まで、様々なエンターテインメントになっています。

で、ここからが本題。この神話は<神々VS巨人>という戦いの構図が注目されがちですが、私は北欧神話は「自然への畏怖の念」が根底にあると考えています。終末に向かう場面では、地震、津波、ひょう、大嵐、山の崩壊など自然災害が続き、約2000年前から伝わる神話とは思えないほど現代にも通じます。

敵対する巨人とは、氷、ひょう、嵐、炎などを擬人化した存在です。最終戦争ラグナロクで神々はみな、巨人に殺されますが、これは「自然の猛威には人間は勝てない」ことを表しているように思います。神様が死ぬ?万物を創造した神が負けちゃうの?と不思議に思うかもしれませんが、他の多くの神話と違って、「北欧神話」の神々は万能でも不死でもありません。やがて訪れる終末に恐れ、おびえ、右往左往して、最終戦争を避けようとあらゆる努力をします。神様たちの行動が人間界に悲劇をもたらすのですが・・・。

神々と敵対する「巨人」たちが、愛と豊穣の女神フレイヤを妻にしようと奪うシーンが度々出てきます。春の象徴でもあるフレイヤを奪うことは、寒い冬がいつまでも続くことを意味しているように思います。(豆知識:ノルウェーのオスロに「フレイヤ」という名のおいしいチョコレート屋さんがある)。

最終戦争で、巨人スルトが投げつけた炎の剣で大地は焼き尽くされ、世界は滅亡しますが、この巨人は火の擬人化です。(豆知識:アイスランドの世界遺産、スルツェイ島はこの炎の神の名前が由来)

「人間」に目をやると、私は心がふるえます。木とともに<命の再生>を象徴するようなエピソードが数多くあるからです。

んと、人間は「木」から創られます!オーディン3兄弟が流木を拾って彫るのです。男はトネリコから、女はニレから(豆知識:女性がニレから誕生するエピソードはアイヌ神話にもある)。この男女が子孫を増やし、今に伝わる英雄伝説の主人公シグルズ(独名ジークフリード)などを生み出します。

最終戦争では人間もみな滅びますが、生き残っているんですね、しっかりと。木のウロの中で、朝露を舐めて生きのびた男女が人間の新たな始祖になった、と神話は語っています。男の名前は「リーブ(生命)」、女の名前は「レイブスラシル(生命を継承する者)」。この名前もまた命の再生を感じさせるものです。

して、最も重要なのは、天と地とを支える大きな木、宇宙樹ユグドラシルです。樹種はトネリコまたイチイとされ、樹冠は天に達し、根は地獄の泉まで伸びています。北欧神話の世界観を成す存在であり、この木の周りで、神々と巨人との戦い、人間たちの物語は繰り広げられます。(豆知識:宇宙樹は世界樹とも呼ばれ、1本の中心軸(中心柱)が世界を支えるという樹木崇拝の考え方。インドの菩提樹、エジプトのイチジク、聖書の生命の樹など、世界各地に同様の存在がある。日本では『古事記』の国造り神話に登場する天の御柱、伊勢神宮の心の御柱、諏訪大社の御柱などがそれにあたるでしょう・・・この話を始めると尽きないのでここでやめておきます)。

「北欧神話」はとにかくおもしろい。日本人には遠い神話と思われるかもしれませんが、私たちはほとんど毎日、北欧の神様と出会っています。火曜日Tuesdayは戦いの神テュールの日、水曜日Wednesdayは主神オーディンの日、木曜日Thursdayは雷神トールの日、金曜日Fridayは女神フレイヤの日。ね、じつは身近にいるでしょう?

人生を楽しく生きる知恵もつまっています。北欧の国々が「世界幸福度ランキング」の上位を占める理由がわかってきます(2018年、日本は54位)。こちらは主神オーディンの格言を集めた『自分を信じる 超訳「北欧神話」の言葉』(幻冬舎)をご一読くださいな

伝えたいことが次々出てくる「北欧神話」。次はどんなアプローチでいこうか、考えているところです。


『いちばんわかりやすい北欧神話』杉原梨江子著(実業之日本社刊)

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2018年6月18日 (月)

2018.6.19FMラジオ出演ブック・アンソロジー第12回ヤグルマギク

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【ラジオ出演のお知らせ】


月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

6月は「ヤグルマギク」についてお話しします。

シンボルは「永遠の愛」。

1922年に、ツタンカーメンの墓が発見されたとき、彼の胸元に置かれた小さな花輪の中に、ヤグルマギクの花も入っていました。しかも、その花びらには、かすかに青色が残ていた、と伝えられています。18歳でこの世を去った若きファラオを王妃さまとのエピソードをお楽しみください

◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第12回 2018年6月19日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=6i02I7MO3tw

ツタンカーメンと王妃のエピソードは、私の本『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』の序文でも紹介しています。ぜひご覧くださいネ

★ヤグルマギク(キク科・1年草)
学名:Cenaurea cyanus
シンボル:永遠の愛、誠実、死と再生
裏シンボル:独身のみじめさ

 

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2018年5月 8日 (火)

2018.5.15FMラジオ出演ブック・アンソロジー第11回ボタン

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【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

5月は「ボタン」についてお話しします。

シンボルは「冨と豊穣」。古代から花の王様として、成功と出世とをもたらす花といわれてきたボタンのエピソードをお楽しみください

◎番組名
エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。
◎放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第11回 2018年5月15日(火)放送

※私の本『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』200ページもあわせてご覧くださいネ

★ボタン(ボタン科・落葉低木)
学名:Paeonia suffruticosa
シンボル:富貴、最高の美人、権威
裏シンボル:日本男児

 

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2018年4月26日 (木)

Frower Symbols 富と幸福の花「エニシダ」が満開♪

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エニシダが満開になりました!

1週間ほど前に買ったときはつぼみばかりでしたが一気に咲いて、黄金色の花でキラキラッ、まぶしい空間になっています

シンボルは「冨と幸福」。

昔は枝を束にして箒(ほうき)にされていたそう。エニシダのほうきで掃くと、場の清めに。一般家庭はもちろん、神殿や寺院をエニシダのほうきで掃くことは、俗世の穢れを祓い清めることとされました。

なんと西欧では「エニシダの繁る家はかかあ天下」と言われています。私!?そんなつもりないんだけどなあ。

エニシダにはエピソードがいっぱい

もっと知りたい人は私の本『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』45ページをご覧くださいネ。


★エニシダ(マメ科・落葉低木)
学名:Cytisus scoparius
シンボル:冨、幸福、永遠
裏シンボル:復讐

 

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2018年4月25日 (水)

2018.4.18 『花のシンボル事典』が重版になりました!

【最新刊 重版のお知らせ】

2017年に出版した『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』が重版になりました

昨年6月に出版して、その年のうちに重版の連絡をいただくのは初めてのことです。

多くの皆さまに手に取っていただいたおかげです。ありがとうございます

読者の方からのアンケートハガキに嬉しいメッセージがありました。

この本を買った理由として、「花束を贈るとき、カードの添え書きに♪」。

書店で見て、買ってくださったそうです。嬉しいですね。

大切な人に花を贈るとき、お庭で育てたり、部屋に飾ったりする花を選ぶとき、シンボルから選ぶ、そんな楽しみが味わえる本です。

花の象徴、名前の由来、歴史上の人物のエピソードなど、この花にこんな深い意味が!という驚きもあると思います。

みなさまの日常を豊かに、お役に立てる本であり続けますように

★本の詳細はこちらからご覧ください。
『神話と伝説にみる 花のシンボル事典』
 杉原梨江子著(説話社刊,2017

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2018年1月16日 (火)

20180107『夜の木』世界を変えるタラブックスの美しい本

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新年、結婚して初めての里帰り、東京に戻ってその足で向かったのは板橋区立美術館。

展覧会「世界を変える美しい本~インド・タラブックスの挑戦」へ。

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『夜の木 The Night Life of  TREE』という、木の美しい絵が集められた本。

昨年、大田区雪谷小学校の学校司書Mさんが連れて行ってくださった、子どもの本屋さんで出会いました。

濃い緑色の表紙、見たことのない木の絵、独特の紙の手ざわり。あまりの美しさに心奪われ、しばらく動けませんでした。

その本の原画が見られるというのです。

Gondゴンド族の民俗画家たちによる原画をもとに、手漉きの紙に1枚1枚、シルクスクリーンで印刷された絵が手作業で綴られ、1冊の本に仕上がります。

タラブックスは南インドの小さな出版社ですが、ここで作られる本を世界中の人が待っています。もちろん、わたしも。

さあ、紹介しましょう。

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「夜の木」、色がつけられる前の原画です。

インド中央部で暮らすゴンド族の芸術家たちが描いた絵。、

木は、再生と成長の力のシンボル。ゴンド族に伝わる聖なる木々の夜の姿をめぐる物語が、1枚1枚の「木」に表現されています。

絵には心そそるタイトルがつけられていました。

「闇夜に光る木」
「木の創造」
「リスの夢」
「うたの木」
「からみあう木」
「創造主のすみか」
「蛇の女神」
「飲みすぎにご用心」なんてタイトルも!


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『夜の木』の1枚。「蛇と大地」。
絵:バッシュ・シャーム。紙にペン、インク、アクリルで彩色。

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「森でひとり」原画。
絵:バッシュ・シャーム
文:ギータ・ウォルフ(タラブックス創立者の1人)

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「母なる神の布」。表現したい内容によって、本の形はさまざまです。手染めの布でつくられた本。

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ヒンドゥー教の女神ラクシュミーとも出会えました。

★「世界を変える美しい本」
場所:板橋区立図書館
会期:~1月8日(日)

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2017年12月19日 (火)

2017.12ラジオ出演「ブック・アンソロジー」第6回

【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

12月は「ポインセチア」についてお話ししますよ。

番組名:エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。

放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※日本全国どこからでもWEBでお聴きになれます。 

★動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第6回 2017年12月19日(火)放送

https://www.youtube.com/watch?v=yRc33qpkagE

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2017年11月22日 (水)

2017.11.21ラジオ出演「ブック・アンソロジー」第5回

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【ラジオ出演のお知らせ】

月に1度、新刊『花のシンボル事典』から季節の花を紹介するラジオ。

11月は「シクラメン」についてお話ししますよ。

番組名:エフエムふくやま・本の情報「ブック・アンソロジー」
<もっと素敵にマイライフ>のコーナーにて。

放送日:毎月・第3火曜日の19時35分から。

※日本全国どこからでもWEBでお聴きになれます。 

★動画ラジオ、YouTubeでお聴きください。
第4回 2017年11月21日(火)放送
https://www.youtube.com/watch?v=-KccjdbneKY

 

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