歌舞伎『源氏物語』の美しい着物
市川染五郎さんの舞台があるので観に行きました。
三月大歌舞伎は、『源氏物語』の「浮舟」の場面が歌舞伎化されていたんです。
「浮舟」、大学時代に平安時代の変体仮名で習ったなあ。
今はもう読めないけど、その教科書はとてもきれいで大好きで、今でもとっています。
初めて見る歌舞伎の源氏、着物が最高に美しかった~。
匂宮(におうのみや)に扮した中村吉右衛門さんの、桜色に銀の鶴が舞っている着物。
桜色というのは写真のような、透明感のあるピンク色でした。そこに鶯(うぐいす)色が流れるように入っていて、春の夜明け空のようでした。
薫(かおる)役の染五郎さんの、白地に濃い紫の文様、紅紫の袴。紫の濃淡の優雅だったこと!
そして、浮舟は尾上菊之助さん。着物を見る余裕がないくらい、彼の存在そのものが美しく感動しました。
菊之助さんがこんなに優美で、かわいらしく、女らしいって、知りませんでした。そして徐々に、色気が増して、妖艶ささえ漂わせていく姿…。
女心が身につまされる展開でした。
私の後ろの席のおばあさんが「いやあね」とか「ひどいわねえ」とか「まあぁ」とか、吉右衛門さんのセリフにいちいち反応してたのが気になったけど、それはなぜ?というのは観てのお楽しみに。
何度でも観たい、色香漂う美しい『源氏物語』でした。
★三月大歌舞伎…3月2日~3月26日千秋楽。『源氏物語』は夜の部。新橋演舞場にて。
★出会った樹木…林昌寺(群馬県中之条町)の八重桜。
↓染五郎さんの本づくりのお手伝いをしたことがあります。染五郎さんが美意識を高め、ご自身の芸を磨いていかれる姿勢には、私たち女性が“自分だけの美”をつくりあげていくヒントがたくさんあります。ぜひ、読んでください。『瞳に「気品」を、心に「艶」を』(市川染五郎著・講談社刊)
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