Sweden

2014年3月10日 (月)

スウェーデン日記22 ガムラ・スタン到着 in Gamla Stan

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スウェーデンの国旗がたなびく船を眺めながらの港歩きもそろそろ終点に近づいてきました。

よく歩きました。やっとやっと、中世の香りが漂う石畳の街「ガムラ・スタン旧市街」に到着です。

港沿いを歩いて、ガムラ・スタンのある小さな島に渡ると、そこは王宮Kungliga Slottet。ちょうど衛兵たちが行進しているところに出くわしました。遠くから3人が一糸乱れず歩いて行きました。

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王宮は13世紀半ばに立てられましたが1697年に全焼、その後57年(!)かけて建て直され、1754年に完成した、とガイドブックに書かれてありました。重厚な建物で、王室の方々が住んでいらっしゃいましたが、現在はドロトニングホルム宮殿へと移られ、ここは古き良き時代の王室をしのぶ場所となっています。私が到着したのはもう夕方でしたから、中に入ることはできませんでしたが、静かな荘厳な空気は王さまや王妃さま、かわいい王女さまや王子さまがひょいっと姿を現しそうな、そんな雰囲気がありました。

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王宮を抜けて、大聖堂へ、それから、迷路のような石畳の路地へ……。何の目的もなく、ぶらぶら歩きました。カフェでは大勢の人がくつろいでいます。

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今からオペラが始まるそう。中世(?)の頃の洋服に身を包んだ役者たちが続々と集まってきました。

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暗くて細~い小道も入ってみようか、ドキドキドキ。迷いに迷って、泣きそうになってもその先に、宝物があるのが人生!

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お土産物屋さんの看板は、幸運を呼ぶ馬ダーラヘスト!

しばらくのんびり、迷いながらでも歩いてみようっと。

あっちへてくてく、こっちへてくてく。足の豆が時々痛むけど、そんなことではへこたれません、私は!

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チョコレート屋さんに目がいきました。あ、おなかがすいてきた。ぐぅ~。



 

 

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2014年3月 8日 (土)

スウェーデン日記21 港を歩いて Let's walk the harbor in Stockholm

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昨年7月に訪れたスウェーデン。目的をもって行った場所も楽しかったけど、いちばん心に残っているのは、この海沿いの道をお散歩したこと。

スカンセンからガムラスタンまでのんびり歩いたから、一日の中でかなり時間をつかったと思います。でも、その時に感じた、太陽のあたたかさ、風の心地よさ、海の輝き……は何ものにもかえがたい、スウェーデンの大自然からの贈り物でした。

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ひとり旅のよさはこうした、何を見るのでもなく過ごす時間のかけがえのなさを感じられることではないでしょうか。贅沢な時間だったなあって、懐かしく思い出します。

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左手に海を見ながら歩きました。真夏でしたが、太陽の光がまぶしすぎず、ほんわかあたたかく、風が優しく吹いていました。

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船の上にテーブルとイス。船の持ち主が過ごす憩いの場所でしょうか。

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この船にもテーブル&イス。色とりどりの電球も。夜はきれいだろうなあ。

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こちらの船にはハンモックが!

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ひだまりがきれい……。

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恋人たちが海のひかりの中で、愛のささやき。

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右手の通りには重厚な建物が連なっています。左は創業1874年のGrand Hotel。

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かなり歩いたなあ。国立美術館あたり、海沿いのベンチでちょっと休憩しましょ。左隣りには女の子のグループ。

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右隣りはおじいちゃんとおばあちゃんの4人組がわいわい、キャッキャッとおしゃべりしています。

私、足に豆ができちゃった。靴下脱いで、素足で風に吹かれました。みんな、同じこと考えるのかな。おじいちゃんも靴をぬいでくつろいでいます。

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海がきれい、風が気持ちい~いって思いながら、
てくてく、てくてく、ずいぶん歩きました。ガムラスタンにわたる道もまもなくでしょう…たぶん。

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(photo by Rieko Sugihara 3.July,2013

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スウェーデン日記20 船上のカフェでランチ Lunch at the cafe on the ship

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  「スウェーデン国立歴史博物館」を出発して、次は野外博物館「スカンセン」のほうまで歩いてみることにしました。

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地図で見ると、そう遠くはありません。スカンセンはスウェーデン全国から集めた伝統的な建物が広大な敷地内に建てられている屋外の博物館です。教会、豪族の家、ガラス工房、雑貨屋さんなどが点在し、ぐるりと一周するとスウェーデンの古き良き時代を知ることができるようになっています……と聞いていたので、ぜひ行きたいと思ったのですが、歴史博物館の見学でかなり疲れたし、おなかもすいたし。スカンセンのあるユールゴーデン島の入口まで行って、入場するのはもうやめることにしました。

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とにかく座りたいと思い、橋のたもとにある船上カフェでランチすることに。

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港沿いにはいくつものレストランが連なっていました。私が選んだのはここ、「STRANDBRYGGAN SEA CLUB」。
http://www.strandbryggan.se/

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エビのオープンサンド&ビール。いろんなカフェでも見かけたポピュラーなサンドのようです。口に入れるとエビがふわっと柔らかく、日本で食べる味とは違いました。おいしかった♪

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前の席は空いてましたが、しばらくすると花束をもった男性とその恋人。

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時々、カモメが食べに来ます。

歴史博物館の充実ぶりに思いをはせながら、さて、これからどうしよう。そうだ、海を見ながら歩いて帰ろう! 

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遠い日本でストックホルムを思っていた時は海がすぐそばにあると実感できなかったけれど、目の前には湾が広がっています。地図を見ると、
Strandvägen (Swedish for "Shore Street")スタンドヴェーゲン通り沿いを歩いていくと、ガムラスタンのある島までまっすぐ行けるはずです。

てくてく、てくてく、太陽のまぶしい光を浴びながら、左手に港、右手に街並みを眺めながら散歩することにしました。
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photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

 

 

 

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2014年3月 7日 (金)

スウェーデン日記19「黄金の部屋」GURDRUMMET in The Sweden History Museum

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Photos by Christer Åhlin / SHMThe Gold Room in The Sweden History Museum

スウェーデン国立歴史博物館で最も強烈な印象を残したのはヴァイキングたちが集めた金銀財宝が眠る「ゴールド・ルームThe Gold Room」。黄金のオブジェが数多く展示されている黄金の部屋です。

金は約50キロ、銀は約200キロを超える量の宝石の数々。ネックレス、指輪、腕輪、王冠、聖杯などに囲まれています。薄暗い部屋で、展示ケース内の展示品にだけ照明が当たるように工夫されていたため、黄金の宝がぼわっと浮かぶよう。

中央には円形の柵があり、中を覗くと水がはってあり、多くのコインが沈んでいて、神秘的な空間を醸し出していました。

不思議な魅力をもった部屋でしたが、私が感じたのは、なんだか地味だな、輝きが少ないな、キラキラしてないな、黄金の部屋なのに……。ヴァイキングたちは世界各地から金銀宝石を集めたけれど、それほど裕福でも華やかでもなかったのではないか?ということ。

以前に旅したウィーンやフィレンツェやバチカンで見た黄金の宝石、金で彩られた天井絵などとは比べ物にならないほど輝きはなく、むしろくすんでいて、芸術的な美しさもない。黄金の部屋を見てむしろ強烈に、彼らの貧しさ、素朴さを感じることになりました。

魔力をもつとされる古代文字「ルーン文字」はこうした人々に使われていたのか、と愕然としました。

もちろん、現代の価値基準で判断してはいけないと思う。これらの黄金は彼らにとっては十分豪華な宝物だったし、裕福な人々の象徴だったことは確かですが、他のヨーロッパの国々と比べると、魔法が叶った先はそれほど夢の世界ではなかったのではないかと……。

だからこそ、ルーン文字は人々にとって、まさに魔法だったのではないか?と感じました。

安定した作物の収穫を得にくい土地で、彼らは危険な海に出るしかなかった。厳しい自然の中で生きる彼らに、ルーンは夢を見せてくれる道具だった、と。

これは日本にいて資料を眺めていただけでは決してわからなかった実感です。

ルーンは単純な魔法ではなく、富裕な暮らしと健康、ファミリーの幸せを得るためのいたって現実的な“切なる願い”であったと感じます。

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「ゴールド・ルーム」入口には鉄柵で厳重に囲われた神秘的な絵画石碑。

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「黄金の部屋」へと下りる階段の壁に描かれた絵。

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この部屋では時々、ゴールドの衣装に身を包んだ人々が集まり、パーティーを開くことも。ホームページにその映像があります。
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http://historiska.se/utstallningar/fastautstallningar/guldrummet/



photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

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スウェーデン日記18 Viking&Rune in The Sweden History Museum

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ヴァイキング時代のルーン文字。


今日は「スウェーデン国立歴史博物館」の中に入ってみましょう。

ルーン碑文が彫られた石碑や遺物が数多く展示されていたのはGround Floorのヴァイキングの部屋です。各コーナーには、ルーンを掘る職人の様子など興味深い映像が流れていました。

1st Floorに上がるとスウェーデンの歴史の部屋、テキスタイル・コレクションの部屋などがあり、一つ一つの展示物を見ていくと、いくら時間があっても足りないほど充実していました。

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ルーン文字が描かれた聖櫃。

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ルーン石碑の破片。

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色鮮やかなルーン石碑のレプリカ。

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ゴッドランド島の絵画石碑。北欧神話とヴァイキング船が描かれています。

この日、ここにいたのは半日くらいですが、次に訪れたときは一日かけて過ごしたいと思います。

庭に面したカフェでは人々がのんびりとお茶していました。ヴァイキング時代を再現した空間を眺めながらお茶するなんて、時空を超えて旅立てそうな予感……

The Sweden History Museumホームページ:ルーン文字についての記述 http://historiska.se/historia/jarnaldern/vikingar/runor/


photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

 

 

 


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2014年3月 6日 (木)

スウェーデン日記17 スウェーデン国立歴史博物館 The Sweden History Museum

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石器時代から現代まで、時代を追って、スウェーデンの歴史が紹介されている「スウェーデン国立歴史博物館」。北欧神話の神々を崇拝した人々―とくにヴァイキングViking―がどんな生活を送っていたか、ルーン文字をどう使っていたか、それが知りたくて訪れました。

それにしてもこの博物館、かなり分かりづらいところにありました。ストックホルム市立図書館のあるメトロ、
ロードマンスガータン(Rådmansgatan)駅からCervera駅を経由して、Ostemalmsorg駅へ。駅員さんに聞けばわかるだろうと思った私が甘かった。博物館を地図で探しながら駅員が言うには私が降りたOstemalmsorg駅ではなく、違う駅だと、しかもそこからバスで行けと言う。どう考えても遠回りなので、どうしたものかと怪訝な顔をしていると、小さな女の子を連れた女性が「どこに行くの?」と声をかけてくれました。地図で歴史博物館を指さすと、「そっちの方向に帰るから、一緒に行きましょ」と案内してくださることに! 助かった……。

女性が連れた女の子は黒髪を二つに結んでいて、とっても可愛かったので、そう伝えると、顔をくしゅっとさせて「Tack」と照れ笑い。笑顔で会話しながらのんびり歩き、博物館を目指しました。途中まで行くと「私たちは違う方向だから、ここをまっすぐ行って、また誰かに聞いて。きっと親切に教えてくれるから」と女性は言い、手をふってわかれました。本当にありがとう。

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再び地図とにらめっこしながら歩き始めた私。人通りのほとんどない長い塀が続く道を歩いて歩いて、本当に辿りつけるのだろうかと不安に思い始めた頃、向こうから女性が歩いてきたので早速、声をかけました。彼女は「もうすぐよ。あの角を曲がると、大きな木が見えるから、その
木を目印にして。博物館はすぐそばに建っているから。Good Luck!」はつらつとした印象の背の高い、金髪の美しい女性でした。Tackありがとう。しばらく行くとたしかに、大きな木…いえ、私からすれば中くらいの木が立ち、その奥にベージュ色の壁の落ち着いた建物が見えました。やっと歴史博物館に到着しました。ほっ。

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今思い出すのは、博物館で見た興味深い歴史の遺産よりも、ここに到着するまでの親切な人々のこと。ひとり旅は寂しいけれど、ちょっとした出会いがこんなに心あたたかく、いつまでも忘れられない思い出になるのだと知った時間でした。
スウェーデンでは困っていると決まって、助けの手を差し伸べてくれる女性たちと出会い、旅を続けられた、と今でも感謝しています。

歴史博物館はスウェーデンの歴史を考古学的に、芸術史も踏まえながら詳細に展示している博物館です。石器時代から現代まで時代ごとに分かれた部屋、テーマごとに分かれた部屋などがあり、数多くの発掘コレクションが展示されています。私は半日ほどここにいましたが、1日かけてじっくり見ると、ヴァイキングの歴史、ルーン文字について、ルーンを使っていた人々の日常などがもっとよくわかるはずです。

私が訪れた時は1000年代から1100年代、1200年代~1900年代まで、百年ごとに時代を区切った企画展が開催されていました。

http://historiska.se/utstallningar/fastautstallningar/Sveriges-historia/


膨大な遺産の中から、私がこの目で見てきたことのなかで、とくに心に残ったことを紹介しますね。

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いちばん心地よかったのは広い庭。ヴァイキングの人たちの日常が体験できるようになっていました。

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子どもたちが走り回る、魔法の迷路。

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ヴァイキングが食べていたパンづくりの工房。粉に好きな木の実や種を入れて、こねこね、手でのばします。

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土で造られた釜で焼きましょう。

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釜から木べらで取り出して完成。熱いから、気をつけて!

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作ったパンは食べることができるんです。思ったよりおいしかった! 口に入れるともそもそ、木の実がちょっと口に残るけど、香ばしくて、また作ってみたいな。

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森で摘んできた薬草はヴァイキングの必需品。こうやって天井に吊り下げ、干して使うのだそう。

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男の子たちはヴァイキングの弓矢で遊びます。

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ルーン石碑のレプリカがひっそりと。

いかがですか? なかなか楽しいお庭スペースでしたよ! 
では次回は、VikingRuneの歴史をご紹介しましょう。

スウェーデン国立歴史博物館の行き方
メトロ
Ostemalmsorgから徒歩15~20分。◎入館料80SEK(ストックホルム・カードで入場OK) 季節によって開館時間が変わります。

※おすすめの観光コース ⇒ 有名な野外博物館「スカンセンSkansen」から歩くと、歴史博物館まで約1015分。スカンセンでスウェーデンの昔の暮らしを伝統建築とともに見学した後、歴史博物館に行くとスムーズです。一日かけて、スウェーデンの歴史を楽しめるコースになるはずですよ。
ホームページ
http://historiska.se/

photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

 

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2014年3月 4日 (火)

スウェーデン日記16 建築家アスプルンドのストックホルム市立図書館 Stadsbiblioteket

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図書館に身を置くとき、私は森に還るような想いにあふれます。

一冊の本のなかに、木々の息づかいが聴こえてきます。

かつて大地に立っていた木、青空を見上げていた木のいのちが形を変えて、現代を生きる私たちの手の中に立ち続けてくれるのです。

環境保護の立場からすると木を伐り倒し、パルプを作ることは、木にとって残酷なことかもしれません。

けれど、そこに文字が刻印されると、今を後世の人々へとつなげていく知の財産となっていきます。

一冊の本を読むことは、数百年も前の人の思いを心の耳で聴くこと。木のささやきに耳を澄ますようにページをめくっていく至福の時間。

そしてここ、「ストックホルム市立図書館」は、“図書館宇宙”と呼びたいほどの知の空間が広がっています。建築家グンナール・アスプルンドが建てた世にも美しい図書館です。

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エントランスを入り、まっすぐ伸びる細い階段を上っていくと突然、光にあふれる書架が広がる空間に導かれます。

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高い天井の下にカーブを描いた壁一面に、360度ぐるりと本が並べられ、まさに本の宇宙。

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壁に並ぶ一冊一冊の本は、まるで木の葉がいっせいに、私に向かってささやきかけてくるようでした。図書館という大きな木の中心に立った私に。

海外を旅すると、決まって図書館に立ち寄ります。今回の旅でも必ず訪れようと決めていました。あなたもご一緒に、知の宇宙を訪れてみませんか。

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読み聞かせの部屋には幻想的な絵が飾られていました。子どもたちに絵本を読む人々はこの絵を背にして物語を読むのです。

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子どもの図書館では小さな男の子がずっと絵本で遊んでいました。


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★ストックホルム市立図書館への行き方:ストックホルム中央駅からメトロに乗り、ロードマンスガータン(Rådmansgatan)駅へ。天文台のある小高い丘の公園の中に建っています。
photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

 

3月28日(金)
言葉という木の葉のささやきを聴きにいらっしゃいませんか?
天童大人プロデュース シリーズ第1071
Projet La Voix des Poétes(詩人の聲)
「目の言葉」から「耳のコトバ」へ
木のことばを読む詩人
杉原梨江子の聲Vol.14「いのちの木と生きる」
原爆から蘇った木、東日本大震災後も立ち続ける木など、人々に生きる勇気を与えた木を詩にたくして読みます。
◆日時:2014年3月28日(金)
開場1830分 開演19
◆場所:Cache-cache d'Art(カシュカシュダ―ル)
自由が丘駅から徒歩3
◆ご予約&お問合せは公式サイトをご覧ください 
http://rieko-sugihara.com/information/2014328poetes14_Bombed%20tree.html

 

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2013年12月 2日 (月)

スウェーデン大使館のクリスマスバザー

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昨日、スウェーデン大使館のクリスマスバザーにボランティアで参加しました。

一緒にスウェーデン語を勉強しているMadokaさんとErikaさんと妹のYuriさんと4人で、サーモン班に入りました。

私たちの役目はサーモンのサンドイッチを400shine                            つくること!
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9時に集合して、Kathleenさんから説明を受けた後、すぐにつくり始めました。手順としては、
①スウェーデンでポピュラーな真四角のパンを三角形にカット 
②ディル入りのソースをパンにぬる 
③レタスなど野菜をのせる 
④サーモンをのせる 
⑤ディル&レモンをそえる 
⑥パッキングで、できあがり

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私はパンをせっせとカットしました。このパン、ふわふわ。といっても柔らかすぎなくて、歯ごたえも少々あって、ほんのり甘みもあって、日本では食べたことのない味。そこにとろっとろのサーモンがのって、ハーブのディルの香り、レモンをきゅっとしぼっていただきました。とっても美味しかったhappy01
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オープンサンド&サンドしたタイプどちらも作ったの

サンドイッチづくりの後は販売です。赤いテントの下で真っ赤な帽子をかぶって、サーモン・サンドとユールムストを売りました。
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ユールムストとは、スウェーデンの伝統的なソフトドリンクで、クリスマス・シーズンになると飲むものだそう。コーラをぐっと優しくした感じの味でした。サンタさんがついてて可愛いでしょheart04

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ホットワインを売ってたり、伝統料理のチェットブラー(ミートボールのベリーソースかけ)を売ってたり、スウェーデンの可愛い雑貨もいっぱいwine

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天使の姿をした子供たちが聖歌を歌ったり、日本のフォークダンス・グループが輪になって踊ったり、スウェーデンの楽しいことがぎゅっとつまったクリスマスバザーでした。
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スウェーデン語の先生、Nagame Hayami先生はスウェーデンの衣装で登場。とても素敵でした。私も着ればよかったなあ~happy02


スウェーデン大使館のクリスマスバザーhttp://www.swedenabroad.com/ja-JP/Embassies/Tokyo/4/Calendar-jp/-sys145/

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2013年10月25日 (金)

スウェーデン日記14 建築家アスプルンドの「森の墓地 Skogskyrkogarden」

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人は死ぬと森に還る……。その言葉に惹かれて、行こうと決めた【森の墓地 Skogskyrkogarden】。建築家グンナール・アスプルンド(18851940Gunnar Asplundが設計した世界遺産である。

アスプルンドのことは建築家の竹山聖さんに教えていただいた。旅に出る前、北欧で見ておくといい建築は? と尋ねたら、「スウェーデンにすばらしい建築家がいてね、彼の作品を見るといいよ」とアドバイスしてくださったのだ。アスプルンドの作品には他にもストックホルム市立図書館やスカンディア・シネマ、イェーテボリのカール・ヨーハン学校、夏の家などがあるが、“森の”と名づけられた墓地や教会がどんな姿をしているのか見てみたかった。日本と同じように豊かな森が残っているスウェーデン。木々や森がどのように文化として根づいているか、知りたいとも思った。しかも、そこは“死”を迎えた人々の場所なのだ。

アスプルンドの資料を読むと、「人は死ぬと森に還る」という北欧の死生観を反映してデザインされたのがこの【森の墓地 Skogskyrkogarden】だと書かれていた。一本の大樹が朽ちて大地に還る頃、その死んだ木を栄養として新しい小さな木が芽生える。死して尚、“生”は繰り返されていく、生命の循環。人間も、肉体が滅び去っても、魂はまた別の場所で別の肉体を得て、蘇る……と日本人の私は思うが、スウェーデンの人々にとって、死はどのように受けとられているのだろうか。キリスト教化される以前は自然信仰だった北欧でも輪廻思想はあるのだろうか。私の興味は森の死生観の謎へと向かう。著名な建築家アスプルンドのことはほとんど何も知らなかったが、彼の建築がその疑問に答えてくれるのではないか、とかすかな期待を抱いて出かけたのだった。

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年、世界遺産に登録された森の墓地

全く初めて触れる人のために簡単に解説すると、【森の墓地Skogskyrkogarden】はストックホルム郊外にある公営墓地。1915年、アスプルンドが友人の建築家S・レヴェレンツと共同でコンペに参加し、設計案が採用された。その後1940年に亡くなるまで関わり続け、主要な部分を作り上げたといわれている。「森の礼拝堂」「森の火葬場」とその周りのランドスケープ、「瞑想の丘」なども作り出した。

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【森の墓地Skogskyrkogarden】はストックホルム中央駅から地下鉄で南方面、
Farsta Strand行きに乗り、約15分。「森の墓地」そのものが駅名となっているSkogskyrkogårdenスクークスチルコゴーデン)駅で降りる。

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ホームには木のイスが置かれてあり、優しい気持ちになる。他の駅では見かけなかったので、森の墓地を訪れた家族のためにつくられた憩いの場だろうか。駅を出るとちょうど両脇に花屋があった。墓地への参拝者のための花束がいくつもバケツにさしてあった。余談だが、私の家は父方も母方もお墓は山の中にあり、ごく身近な人しか立ち寄らないし、花屋もない。いわゆる○○霊園という場所とは縁がないのでよくわからないが、墓地近辺に花屋があるのは日本とあまり変わらない風景だろう。

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どこまでも続く緑のランドスケープ

出口を出て右手、木々の枝葉がトンネルをつくっている小道を歩いていくと看板があり、【森の墓地 Skogskyrkogarden】への正門が見えてきた。遠い先に緑の芝生が見える。一歩入ると目の前に、抜けるように真っ青な空、静かに流れる白い雲、美しい緑の大地が広がっていた。それまで視線を遮っていた正門の壁がなくなり、ランドスケープが一気に目に飛び込んできたのだ。広い広い緑の大地。遠くには十字架が見える。夏の空は天だけではなく地にも広がり、緑の芝生はなだらかな曲線を描きながら小高い山となる。あまりに広大、輝く緑、その景色がどこまでも続いていくような錯覚を覚えた。

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生命循環のシンボル、花崗岩の十字架

壮大なランドスケープを前に、いつまでもここに佇んでいたい衝動に駆られたが私はまだ何も見ていない。左手には石畳がつづいている。遠くに小さく見える十字架を目指して歩くことにした。少しずつ十字架が近づいてくる。この十字架は“生・死・生”の生命循環のシンボルと考えられている。十字架のそばには「森の火葬場」と3つの礼拝堂が建っている。「信仰の礼拝堂」「希望の礼拝堂」「聖十字架の礼拝堂」だ。それぞれの空間はこじんまりとしていて、ちょっとした迷路のようだが、それは葬儀への参列者同士が顔を合わせなくてもいいようにという工夫だという。一つの家族が集まれるような小さな中庭もあった。柱の間から朝の光が射しこみ、礼拝堂の前にそびえる彫像のシルエットが大きく映し出される。人工物と自然とが溶け合っていくような優しい静けさが漂う。週末などはここで多くの葬儀が行われ、大勢が集うらしいが、私が訪れたのは平日の朝。まだ早い時間に出かけたためか、人はほとんどいなかった。建物の前には小さな池があり、まるで鏡のようにくっきりと、丘の上にそびえる木々と青い空と白い雲とを映し出していた。

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鎮魂の象徴のような白い花咲く「瞑想の丘」

池からのぞむちょうど正面にあるのが「瞑想の丘」だ。瞑想を日常にしている私としては名前に惹かれ、必ず行きたいと思っていた場所である。小高い丘を登っていくと、中央には何かの儀式のための石の囲みがあり、花束が添えられていた。中年の男性が一人、周囲に施された石垣に座り、熱心に何かを読んでいた。

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「瞑想の丘」をとり囲むように造られた石垣には素朴な白い花が植えられている。花びらだけでなく、葉も茎も白い産毛に覆われた白緑色の花。時々風が吹くと、その場を浄化するようにふるえる。白骨を思わせる花の色はあまりに儚く、沈黙を続ける姿は鎮魂の象徴のようだ。残念ながら花の名前はわからない。花の向こうには墓石が並び、死者を弔うようで、この場にふさわしい花が選ばれているのだろう。

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瞑想の丘の頂で見知らぬ男性と二人、言葉も交わさず、しばらく過ごしているうちに空気が変わってきた。もやもやと振動するような不思議な感覚がその場の空気を揺らし始めた。最初はゆらゆらと、そのうちビリビリと、赤や黄色の花束がはっきりとは目に映らなくなってくる。時空にゆれが起きたのだろうか。20分くらい経ったろうか、しばらくすると空気のふるえは止まり、最初の状態に戻った。視界がはっきりとし、はっと我に帰る。風景は変わらない。男性は今も夢中で何かを読んでいる。あの時、もやもやとした振動の中に手を伸ばせばふっと、どこか異次空間に行ってしまったかもしれない、と今では思うほど、不思議な空気のゆれの中に私は漂っていたのだ。

それにしても、「瞑想の丘」とは何だろうか。ここから眺める礼拝堂も火葬場も美しい。静かに亡き人を思う場所、愛する人との記憶に立ち還らせてくれる場所。

もしも、私の家族がここで葬儀をすることになったら……と考えてみた。人工的に作られた丘とはいえ、そこに立つ木々は深い森を思わせ、礼拝堂前の池は森の中に佇む湖のようだ。小さな丘に座って空を見上げれば、大切な人が煙となって空へと昇っていく……。静謐な空間で、ひそやかにゆるやかに、自然の中に溶けこんでいくかのような時間は人の救いとなるのではないか、そんな気がした。
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妖精が飛びかうように墓は並ぶ

そろそろ、森の中へと入ってみようか。白樺のトンネルを歩き、森の火葬場や礼拝堂を背にして、森へと入っていく。背の高いモミの森だ。少しずつ、「森の墓地」に近づくと、木々の間に墓石が並んでいるのが見えた。といっても整然とではなく、不規則に立てられている。日本の霊園のように区画整理された中に納まる墓地ではなく、誰もが森を散歩しながら挨拶できる、そんな楽しい雰囲気があった。墓石の形も半円形のお墓もあれば、四角いお墓、十字架のお墓などさまざまだ。点々と自由に並ぶ墓石はまるで妖精が気の向くまま好きなように歩いていて、人間が来たからふと止まった、そんなふうに見えた。昼間はお気に入りの場所に墓石となって姿を変えているが、真夜中になれば動き出し、遊びまわる妖精たち。そんな不思議な物語が生まれそうな自由な気に満ちていた。

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木々の間からは木漏れ日が射しこみ、墓地は清々しい光に満ちる。十字架のそばでは幼いモミの木が背伸びするように枝を伸ばしている。

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アスプルンドはもとあった森を壊さないように墓地を設計した、といわれている。それほどこの森は自然で、特別な場所に来た感じはしない。人は死ぬと森に還る―。ここに訪れてやっと私は北欧の人たちにとって、死後、森に還っていくことはごく自然のことなのだと感じられるようになった。スウェーデンで暮らしたことのある女性が「森はいつも当たり前にそばにあるから、特別な思いはないの。家の裏は森に続いていて、国全体が森の中にあるという感じ」と語っていたのを思い出した。人々の日常と森とは一体で自然そのもの。花束を抱えて歩いてきた若い女性が小さな墓の前で微笑みながら花を添えていた。彼女もまたいつの日か、この森に還るのだという願いが伝わってくるようだった。

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森の墓地で道に迷う

ともかく、「森の墓地」は本当に可愛いらしいのだ。わくわく楽しくなって、妖精たちと遊ぶかのように、あっちの墓石、こっちの十字架と歩いているうちに迷ってしまった。森は広く、風景は似ていて、どの方角から来たのかさえもわからなくなってしまった。慌ててあちこち歩くがますますわからなくなる。森の墓地には何千ものお墓があるのだ。気をつけていないと道に迷うことくらいわかりそうなものだと自分が情けなくなるが、途方に暮れている場合ではない。大きな一本道を歩いて行けば何とかなるだろうと歩いてみた。遠くに建物が見えるがなかなか到着できない。ともかくあそこまでと進んでいくと、「復活の礼拝堂」が現れた。

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深い森は暗く、陰の中からふっと浮かびあがるように建っていて、荘厳な雰囲気があった。古典的な神殿建築様式を取り入れた建物という。扉は閉まり、他国から見物に来た者など寄せつけない様子だ。帰国後、それはアスプルンドの友人の建築家、S・レヴェレンツが設計した建物だと知った。建物が一つわかれば地図を頼りに動ける。じっくりと眺めたい気持ちを抑えて歩き出すと、しばらくしてビジネスセンターが見えてきた。緑色のとんがり帽子のような屋根の建物で、まさに妖精の家のような形である。ここには観光案内、カフェ、お土産物屋などがあり、かなり楽しめそうだが、開館の11時まではまだ時間があったので、今日は入らずに帰ることにする。私はまだもといた瞑想の丘や十字架の立つ辺りまでどうやって行けばいいかわからないのだ。

地図を片手に歩き始めると、向こうから一人の女性が近づいてくるのが目に入った。声をかけ、地図の「瞑想の丘」を指さすと行き方を丁寧に教えてくれた。まるで天から降ってきたように現れた女の人。助かった。じつはスウェーデンではこんなふうに突然、助けの手が差し伸べられることが多かった。優しく教えてくれる笑顔が嬉しかったし、異国の地で困り果てた私にいつも助けが現れることに、何か大きな力に守られているような気がした。しばらく行くと最初に訪れた礼拝堂が見えてきた。もう安心だ。ほっと胸をなでおろし、ふり返って、この森に「ありがとう」を言った。

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追悼の時空よ、さようなら

礼拝堂の前には正門へと続く石畳。左手に瞑想の丘、前方に十字架を眺めながら帰路についた。ちらほらと喪服を着た参拝客が増えてきた。石畳の道は思いのほか長い。森の墓地まで果てしなく続くかに思える一本道があることで、亡き人を語り合い、想う時間も長くなり、大切な人との距離を縮めてくれるような気もする。そんなことを思いながら正門まで辿りつくと、もう一度私はふり返った。壮大なランドスケープの緑の風景は数え切れないほどの人の悲しみを受けとめてきたのだろう。そして、森の墓地へと誘われた魂は自然の中に溶けていったのだろう。

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私は一人で出かけたので有名な建築に気づかず、見逃しているところも多々あるが、瞑想の丘の風、鎮魂の象徴のような白い花、森で遊ぶかのように並ぶお墓、モミの森の木漏れ日……。静かに流れていった時間は充分に、建築家、アスプルンドが創り出した追悼の時空を味わえたのではないかと思っている。旅の後半、ノルウェーのオスロ郊外でも同じような森の墓地を見かけた。そこもまた、緑広がる森の中に墓石が不規則に並んでいた。一生を終えると森に還っていくのはスウェーデンの人々だけでない、ノルウェーの人々もそうらしい。北欧の森は生にも死にも安らぎとよろこびとをくれる生きた証しの場所なのかもしれない。


★【森の墓地 Skogskyrkogarden】への行き方
地下鉄Skogskyrkogarden駅下車、徒歩5分。
ビジネスセンターは11001600
◎旅のアドバイス夏はガイドツアー(英語)あり。
期間:7/39/25の日曜1030~、料金100SEK(要予約)
このツアーに参加すると一般では入れない礼拝堂等に入ることができるので、日曜日に行くのがおすすめ。
photo by Rieko Sugihara 3.July.2013

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